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NHKスペシャルの東京ブラックホール「昭和39年に山田孝之がタイムスリップ!東京オリンピックの光と影を再現…白土三平氏も登場…」【2019年10月13日(日)放送 NHK総合テレビ】


NHKスペシャル「東京ブラックホール 破壊と創造の1964年」

2019年10月13日(日曜日)放送のNHKスペシャル「東京ブラックホール」は、オリンピック開催直前の東京に山田孝之さんがタイムスリップするという斬新なドキュメンタリードラマでした。1964年の東京の光と影がリアルな空気感で表現されています。

Nスペ「東京ブラックホール」番組データ

【放送日時】 2019年10月13日(日曜日)21:00~21:59
【放送局】 NHK総合テレビ
【番組タイトル】 NHKスペシャル「東京ブラックホールⅡ 破壊と創造の1964年」
【出演者】 山田孝之
【ナレーション】 守本奈実

戦後ゼロ年 東京ブラックホール

戦後ゼロ年 東京ブラックホール

 

人口300万人だった都市が20年で1,000万人へ!

敗戦直後の1945年。見渡す限りの焼け野原だった東京…人口はたった300万人でした。しかしその20年後の1964年には1,000万人という巨大都市へ変貌を遂げたのです。

国民所得は3倍以上となり、世界有数の大都市に。


【参考動画】A day in Tokyo, Japan, in 1963 東京

1964年…日本人に夢と希望があふれていた時代?

1964年、昭和39年。この年の10月に東京オリンピックが開催されました。

今語れば「日本人がもっとも夢と希望に満ち溢れていた時代」と思われがちですがNスペで発掘された映像には、当時の東京に渦巻いていた巨大な負の世界も広がっていたといいます…。

生活環境よりも産業振興が最優先の時代…

当時の東京は生活環境は二の次、産業振興が最優先された時代でした。

東京の街には、スモッグが立ち込め車の排気ガスと工場の煙で霧がかっていたのです。

工場周辺の小学校では8割の呼吸器に異常が見つかり、子どもたちはマスク着用で運動場に出ていたほど…「あのね喉が痛くなっちゃってね…煙なんてね出さないほうが良いと思うんだよね」と子どもたち。

国が公害問題に本格的に取り組みだすのは、その後1970年代に入ってからのことでした。

オリンピックによって東京一極集中が始まり加速した…

今も続いている東京一極集中は、東京オリンピックが開かれた1964年頃加速。東京大改造によって破壊と創造は広範囲となり富の臭いが日増しに強くなってゆきました。

オリンピック関連事業(首都高速、競技場、新幹線など)のために注ぎ込まれたのは、国家予算の3分の1に当たる1兆円!建設受注額は5兆円!利権汚職はなんと2,000件以上あったといいます。

金の集中により出稼ぎ、集団就職など地方から東京への人口流入が毎年7万人と一気に進んだのです。この時代東京の平均年齢はなんと29歳…不安と同じくらいの大きな熱気が東京を包み込みました。

昭和39年…工事現場では一日10人以上が転落事故

山田孝之さんがタイムスリップした昭和39年の東京。なぜか突貫工事の作業員としてこの時代に出現しました。

当時工事現場では毎日10人以上が転落事故を起こし労災病院に半身不随となった患者であふれていました…。その多くは保証のない下請け、孫請けの労働者だったといいます。

オリンピックのため危険を顧みない作業が横行…砂利運搬船は積載量オーバーで3隻が沈没。16名が亡くなり、工場では安全管理不備による火災が頻繁に発生していました。

東京庶民の暮らしは危険&悪臭&病気に満ちていた!

東京の表通りは最新のビルが立ち並びピカピカ!しかし裏通りは混沌の世界でした。

路地は舗装されていず凸凹で水たまりだらけ…狭い路地にも平気でダンプカーが往来していてとても危険。交通事故発生率は世界一という時代でした。

隅田川では船で暮らす家族が大勢居て、住民は窓からゴミを川に投げ、バキュームカーが汲み取った1,000万人分のし尿は集められてなんとそのまま東京湾の沖合に捨てられていたのです…。

赤痢、コレラ、チフス、日本脳炎も大流行しました。庶民の暮らしは手一杯…とてもオリンピック開催が必要だという機運は全く高まりません…。

貸本が当時の若者達の文化交流スペースだった?

貸本が大ブームとなりました。様々な主人公がマンガの中で大活躍。テレビでは手塚治虫の鉄腕アトムや鉄人28号が活躍するアニメが子どもたちを夢中にさせていました。

しかし「勧善懲悪もの」に飽き足らない工員や店員の青年たちは世の中の底辺であがくリアルな人間模様を描く白土三平や水木しげるなどの”ハードボイルド”コミックに魅了されていったのです。

昭和のヤバい漫画 知られざる貸本マンガのDEEPな世界

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白土三平さんインタビュー「作品で”差別”を描くわけ…」

貸本漫画最大の巨匠は、白土三平さん。カムイ伝(1964年~)など戦後マンガの金字塔は大人が読んで十二分に楽しめる作品でした。

江戸時代の理不尽な差別に抗う農民たちを描いた作品で、当時カリスマ的な人気を得ていました。

決定版カムイ伝全集 カムイ伝 第一部 全15巻セット

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現在87歳の白土三平さんが「カムイ伝」を描いた最も大きな理由について番組のインタビューに答えました。

「差別ってものはやっぱり存在するんです。歴史というといろんな差別があったと思う。ひとつの差別を暴いてゆけば(作品を描くことで暴くことが出来れば)他の差別の原理は同じですからね。ひとつの差別を指摘することで他のも指摘できると考えています。」

創価学会や立正佼成会など新興宗教も大ブーム!

この時出稼ぎにきた若者の心を捉えたのはマンガ以外にもあったそうです。

それは「新興宗教」の急成長。日常空間からかけ離れた雰囲気をもつ巨大大聖堂は当時の若者が労働に明け暮れ疲れ果てた体と心の受け皿になっていたといいます。

1964年3月、ライシャワー駐日大使が刺される事件発生!

失踪者が増え、中にはある日突然子供を捨てて両親が逃げる事例も…。東京の貧富の差がどんどん広がる中、ライシャワー駐日大使が襲われてしまいました。

輸血により命は助かりましたが、不幸にもその血液に肝炎ウイルスが混入していたのです…。

当時輸血は血液銀行で売り買いしていたためライシャワー大使は血清肝炎となり長く苦しんだといいます。

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サラリーマンは郊外の団地暮らしに憧れた…

サラリーマンは郊外の団地暮らしに憧れました。そのため入居希望者は殺到して、抽選倍率はなんと30倍以上。25回も抽選してやっと当選した夫婦も居たそうです。

それでも汲み取りではない清潔な水洗トイレ、内風呂も完備した防音効果の高いコンクリートの頑丈な部屋はまさに夢の暮らしだったとのこと。

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反社会闇経済の蔓延と東京オリンピック…

当時の反社会的勢力は土建業に食い込み(飯場への労働者の手配などがメイン)資金源を広げ、構成員は戦後最大の18万人!(※2019年現在は3万人に減少)

1964年10月10日「東京オリンピック」ついに開催!

1964年10月10日にオリンピックは開催されました。小学校の授業でもテレビ観戦するなど国民は大きな関心を寄せました。

しかしオリンピックに参加していなかった中国はこのタイミングにぶつけて新疆ウイグル自治区で核実験を成功させ日本国内の放射能濃度も上昇。東京で100倍、高知で500倍、新潟で1000倍に…。

作家、松本清張は「オリンピックが色あせて見えた…世界はひとつではなくオリンピックがお祭りでしかないような気がする…」と朝日新聞(10月25日)にコラムを寄せています。

しかし一般市民のオリンピックへの注目は全く衰えを見せなかったといいます。それどころか「バレーボール・東洋の魔女」の活躍により更に盛り上がりを見せていました――。

建設ブームに湧いたオリンピック景気から一転!不況へ…

たった2週間で東京オリンピックは終わりました――。

建設ブームは一気に終息を迎え、かわりに深刻な倒産ラッシュが…。不況が始まったのです。政府はこの時戦後始めてとなる赤字国債を発行しています。(現在の赤字体質はここから始まった)

農家人口は都市部への流入が止まらず、3635万人(1955年)から3008万人(1965年)へと減少が続きました。農村に人ではなくなり、都市部はオリンピックの終了で不景気になっても人口だけは増えてゆくのです。

まもなく二度目のオリンピックがやってくる…

まもなく二度目のオリンピックがやってきます。

2020年の東京にはいま1965年と同様のブラックホールは開いているのでしょうか?開いているとすれば何を飲み込み何を覆い隠そうとしているのでしょうか…。

 

2019年10月13日(日曜日)放送『NHKスペシャル「東京ブラックホールⅡ 破壊と創造の1964年」』より

 

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