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NHKスペシャル 人体2 遺伝子「がんを抑えるDNAスイッチをONにする臨床試験が始まった!人類はエピジェネティクスによって運命を克服できるのか?」【2019年5月12日(日曜日)放送 NHK総合テレビ】


Nスペ「シリーズ人体Ⅱ」遺伝子第2話

今回のNスペ シリーズ人体Ⅱは遺伝子編の第2回目

”がんを抑える遺伝子”をONにする臨床試験がアメリカですでに始まっています!人間にはその他にも複雑で多様な遺伝子のスイッチが無数にあり、将来これらをコントロール出来れば難病の克服や学習能力の飛躍的向上、芸術的才能をパワーアップ出来るかも知れません――。

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NHKスペシャル「人体Ⅱ」番組データ

【放送日時】 2019年5月12日(日曜日)21:00~21:50
【放送局】 NHK総合テレビ
【番組タイトル】 NHKスペシャル 人体遺伝子(2)”DNAスイッチ”が運命を変える
【出演者】 タモリ 山中伸弥 久保田祐佳(NHKアナウンサー)
【スタジオゲスト】 石原さとみ 阿部サダヲ

遺伝子スイッチの研究…「エピジェネティクス」とは?

エピジェネティクス(後成遺伝学)とは、元からある遺伝子の機能を解析して役割を調べ、”スイッチ”の様な遺伝子「DNAスイッチ」をON、OFFすることによってどのように人体に応用できるかを研究する学問です。

そもそもDNAはどこにあって何をするものなのか?

DNAは私たちを構成する約40兆個の細胞、一つ一つにあります。

一個の細胞内にある全DNAのうち約2%が「遺伝子」と呼ばれ、目や耳、内臓の設計図が刻み込まれています。

残りの98%は従来「役割を持たないガーベッジ(ゴミ)=番組ではトレジャー(宝の)DNAと呼んでいます」と言われてきましたが、眼の形、鼻の高さなどを決めていると言うことが解ってきました。

さらにその他にも何かの役割を持っているのかも知れません。

前回の第1弾はこの「ゴミ」が主役でしたが、今回は残り2%の遺伝子が主役です。

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遺伝子一つに付きON OFFスイッチが一つ付いている?

私たちの遺伝子はおよそ2万個ありますが、その遺伝子ひとつに付きひとつのスイッチが付いていることが最近の研究で解ってきました。

例えば「老化を防ぐ」「肥満を防ぐ」「音楽の才能」などを司る遺伝子にはそれぞれにONとOFFのスイッチが付いています。

昔はスイッチはあっても切り替えることは出来ないだろうと思われてきましたが、生活環境で自然に切り替わることがあったり、もしかしたら自分で切り替えられるかも知れないというのです…。

なぜ一卵性双生児の運命は違ってくるのか…?

カリフォルニア州立大学教授のナンシー・シーガルさんは自らも一卵性双生児。

ナンシー教授の研究によれば、全く同じDNAの一卵性双生児なのにどちらか片方だけ癌を患う場合があるのです。

さらに一卵性双生児16,000組のデータを解析したところ生まれ持ったDNAが原因で癌になった人はたった8%であることも解りました。(Rappaport SM. PLoS ONE. (2016))

つまり同じDNAを持っていても癌になる人とならない人が居ると言うことです。

がん患者のおよそ6割で「がんを抑える遺伝子」がOFFになっていた…!

ジョンズホプキンス大学のスティーブン・ベイリン教授は、「がんを抑える遺伝子」をON、OFFするスイッチに着目しました。

例えば乳がんは乳腺で母乳を作る時使う乳腺から発症しますが、乳腺の細胞が異常増殖し、そこからがんが発生します。

「がんを抑える遺伝子」はこの細胞異常増殖を抑えるスイッチを持っていて通常はONになっているのです。

そこでベイリー教授が215人の癌患者全てにDNAスイッチのON、OFF状態を調べてみることに…するとなんと6割のがん患者でスイッチがOFFになっていると解りました。

DNAメチル化酵素は、がんを抑える遺伝子をOFFにしてしまう!

OFFになっている癌患者には「DNAメチル化酵素」があり、これがOFF状態を引き起こしていることも解りました。

iPS細胞研究の第一人者、山中伸弥教授によれば、食事や運動でDNAメチル化酵素の量などが変化し数百有る様々な遺伝子のスイッチが切り替わっているそうです。

例えばミツバチの世界ではロイヤルゼリーをずっと食べ続けることでDNAのどこかのスイッチがONとなり、体が女王の体に変化してゆくと考えられているそうです。(DNA自体はどのミツバチも同じ)

DNAメチル化酵素を薬でコントロールしようという研究も開発中!

がんを抑える遺伝子をOFFにしてしまう、DNAメチル化酵素。この酵素を薬でコントロールしようという研究も始まっているそうです。

世界の先陣を切って臨床試験まで行き着いたのは、アメリカのジョンズホプキンス大学のスティーブン・フレンド教授のグループ。

臨床試験では、従来の薬で効果の見られない思い肺がん患者に投与します。

どうやって薬がDNAスイッチをONにするのか?

  1. 薬を肺がん患者に投与
  2. 「がんを抑える遺伝子」に薬がとりつく
  3. DNAメチル化酵素が「がんを抑える遺伝子」にちょっかいを出せなくなる
  4. 「がんを抑える遺伝子」はONの状態を保つことが出来るようになる
  5. がんを抑制できるようになる

この臨床試験治療をはじめた結果、末期の癌患者でしたがほとんどの患者が回復に向かい今では野球観戦など日常生活を取り戻している人もいるとのことでした。

日本では、白血病や血液のがん似対して承認済みだと山中伸弥教授。

記憶力UP、若返りも!?研究が進む運命を変える方法とは?

  • 記憶力UPの遺伝子スイッチ … 脳の神経細胞を成長させ増やす遺伝子がOFFになっているので、これをONにするには「運動する」して「DNAメチル化酵素」の数を減らすことが大切
  • 音楽能力の遺伝子スイッチ … 音楽をたくさん聴くこと。音楽を聴けば、聴覚に関わる神経伝達物質のDNAスイッチがONになり、音色などを聞き分ける能力が発達する(※ただし、スイッチは小さい頃の方が切り替わりやすい)
  • 若返りの遺伝子スイッチ … DNAメチル化酵素を増やし、老化のスイッチをオフにする

衝撃!子や孫の運命が変わる?これが”精子トレーニングだ!!

デンマークのコペンハーゲン大学。

ロマン・バレス教授の実験室では精子を健康にしようという研究が行われています。研究によれば精子のDNAスイッチはリセットされずそのまま子へON、OFF状態が引き継がれるというのです。

つまり、親が肥満の状態で肥満スイッチをONにしたままにすれば、肥満ONのままのDNA精子に入って子どもに遺伝するのです。

これを応用して、親が痩せて肥満スイッチをOFFにしたままの状態で子どもを産めば、たとえ親が太る体質だっとしても、肥満スイッチOFFの子どもが産まれるというのです。

つまり食事や運動などの経験の一部が次の世代にも影響するということです。

今までは精子のDNAスイッチはいったんニュートラルにリセットされるとされてきましたが、実はその一部が残る可能性がありそうだといいます。

ちなみに卵子の場合も「妊娠中の過度なダイエット」などで胎児のDNAスイッチに悪影響を与える可能性もあるそうです。

私たちは数年という短い期間でDNAを変化させることが出来るのかもしれない…

1年以上宇宙ステーションに滞在したスコットケリーさん。スコットさんのDNAのスイッチは宇宙にいる340日の間に9,000以上変化していました。

宇宙では強力な放射線が降り注ぐため癌の発症率が上がることが解っています。

その影響か、スコットさんのDNAは「がんを抑える遺伝子」のスイッチがONになっていました。

宇宙で生きてゆける対応能力を獲得したのはわずか1年…ひょっとすると私たちは様々な環境により自身のDNAを変化させる能力をもともと備えているのかも知れません。

 

2019年5月12日(日曜日)放送『NHKスペシャル 人体遺伝子(2)”DNAスイッチ”が運命を変える』より

 

『Nスペ 人体Ⅱ遺伝子2』放送終了後の反響ツイートは?

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