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反響要約「NHKスペシャル(Nスペ) 東京2020 レガシー 未来に何を残すのか」▽リオ、ロンドン、アテネ大会が残したもの【2016年10月10日(月)放送内容】



NHKスペシャル「東京2020オリンピックと良き遺産」

(月曜日)よる10時から放送された「NHKスペシャル レガシー 未来に何を残すのか」は、オリンピックが終わったあとに残る競技場などの”遺産(レガシー)”について…。

2020年の東京オリンピック・パラリンピックまであと4年を切った。12年前の開催都市「アテネ」の競技会場は今や全く使われず廃墟となっている。たった15日間しか使わなかった競技場に巨額の資金が使われ今や負の遺産に…。

「オリンピック憲章」には、大会の開催によって「良い遺産(レガシー)」を残さなければならないと明記している。社会に大きな影響を及ぼす大イベント「東京2020」日本はどんなレガシーが残せるのか?

NHKスペシャル番組データ

【放送日時】 2016年10月10日(月曜日)よる10時(50分)
【放送局】 NHK総合(NHKG)
【番組副題】 東京2020 レガシー 未来に何を残すのか
【語り】 増田明美
【キャスター】 大越健介

前回の東京オリンピックが生み出した良い遺産とは?

前回1964年の東京オリンピックで生み出された遺産(レガシー)には、新幹線、首都高速道路などがある。

さらに戦後復興を成し遂げているという自信が社会全体に広まり、東京オリンピックの影響はとても大きかった。

それ以降の日本は、バブル崩壊、東日本大震災、少子高齢化による人口の減少と様々なことが起きた。2020年の東京オリンピック・パラリンピックについても次に残すべきレガシーは変わってくるはず…。

リオオリンピックのレガシーはどうだったか?

リオデジャネイロ市長、エドワルドパエス市長が解説。

リオオリンピックでは、負の遺産を残さないため「スリムな大会」を掲げた。

そのため、会場の座席は全て仮設、さらに会場への大きな通路なども鉄骨むき出しの仮設のものにし簡単に取り壊してもとに戻せるような状態にしてある。

さらに競技場も大会が終われば、簡単に改修して学校の施設などになる。

2004年オリンピックの開催地「アテネ」

アテネでは12年前に行った投資が今、負の遺産となって市民に重くのしかかっている

会場は落書きだらけ、30億円かけたソフトボールの競技場は、ギリシャでソフトボールをする人が居ないため全く使われなくなった。

北島康介選手が「チョー気持ちいい!」と金メダルを獲得して言い放った有名なあのプールも現在は汚れ放題、椅子なども倒れたまま廃墟になっていた…。

アテネでは大会のために新しく17の競技場が建設された。主な建設費は以下の通り。

  • ビーチバレー … 約49億円
  • ウエイトリフティング … 約53億円
  • レスリング・柔道 … 約97億円
  • カヌー(スラローム) … 約47億円
  • ホッケー … 約49億円
  • バスケットボール・ハンドボール・フェンシング … 約122億円
  • ソフトボール … 約30億円
  • 野球 … 約14億円

これら8箇所、合計460億円を投じた施設が現在全く使用されず「負の遺産」になってしまった。

なぜ負の遺産ができてしまったか?

建設計画を進めた、アテネ大会組織委員会の ペトロス・シナディノスさんが当時の様子を話す。

ギリシャでは、野球やソフトボールは人気がなく実際にチームもない。はじめは仮設の競技場にしてあとで壊せるようにしようと提案したにも関わらず聞いてもらえなかったと、ペトロスさん。

ペトロスさんの主張は、政治家や経済人によって覆された。

その結果、豪華な設備の建設に追われることになり目先の完成だけにとらわれてしまった。開催後の利用計画を充分に話し合うことがなくなり、現在は廃墟と化している。

オリンピック発祥の地として威信をかけた二度目のオリンピックは結果として多くの負の遺産を残した。

東京オリンピック・パラリンピックが終わったあと、負の遺産を残さないためにどうすべきなのかもう一度問われている…。

いっぽう、ロンドン大会では「レガシー重視」?

いっぽう ロンドン大会では、当初から50年後を見据えた投資を行って成功している。

複数のオリンピック会場があった場所は今「オリンピック・パーク」として今も新しい商業施設やマンションが建設されている。

ロンドン大会開発最高責任者の ジョン・アーミットさんは常に「のちの50年のことを考えてどんな役割をするのか?」を念頭に置きつつ開発したという。

ロンドン大会で取られた方法は…

  • 民間の建設会社から代表を選びチームを作る
  • チームは3ヶ月毎に自分の担当する建物の建設状況とかかった費用をネットに公表
  • 国民がいつでも公的資金がどれくらい使われているのかをチェック

その結果、2007年に作成した見積もり「93億2500万ポンド」よりも500億円下回った(89億2100万ポンド)という。

さらに、「レガシー開発公社(LONDON LEGACY DEVELOPMENT CORPORATION)」を作り、オリンピックの報道ルームだった建物をロンドン版シリコンバレーに改修し、別の用途に使用している。

レガシー開発公社の デイビッド・ゴールドストーンさんは「オリンピックは始まりに過ぎず、その後を見据えた開発を行っている」と話した。

東京都「小池百合子」都知事インタビュー

今回番組は、東京都の小池百合子都知事のインタビューをすることが出来た。

小池知事は「やはり都民のお金を活用させて頂く限りは納得していただけるような…、あとで廃墟のようになった競技場を見て「あれ、小池さんが作ったのよ」と言われないようにベストなソリューションで行きたい」と話した。

もちろん今までIOCの承認を通ってしまっているものもあるが、信頼を失わない範囲で見直しにトライする価値はあると考えていると小池百合子知事。

レガシーにならない部分はできるだけ安く済ませたい。またそうした情報を常に市民に公開し「見える化」していくことが知事に選ばれた使命だと話した。

東京大会組織委員会「森喜朗」会長

いっぽう、東京大会組織委員会の会長を務める 森喜朗会長もインタビューに応じた。

森喜朗会長は「全てがベストな案だとは言いませんが、みんなで2年もかけて協議して作った案。どっちが高く付くのか安くつくのかもう一度小池百合子都知事に吟味して欲しい、ボート会場についてもどうしたら安くつくのか考えて欲しい」と話した。

さらに「とにかく、次の世代の”人の心”に何か琴線に触れるようなことを残す。それがレガシーじゃないかと思っています。」と森喜朗会長。

心のレガシーについて

リオオリンピックでは、「ファベーラ」と呼ばれる貧困地域で無料のバドミントン教室を開いていた。

この教室からは初めてオリンピック選手が誕生。ブラジル代表の、イゴルオリベイラ選手(19歳)。

イゴル選手は惜しくも敗れたが、招待されたバドミントン教室の生徒達には将来への大きな希望「心のレガシー」が残された。

いっぽう、イギリスでも心のレガシーについて考えられていた。

2012年当時のイギリスの失業率は21.4%。

ロンドン大会組織委員会のセバスチャン・コー会長は、オリンピックが「一過性ではない永続的な影響を与えたい」と考えた。

スポーツにはそうした永続的な影響があるという。

  • 失業率の改善のため、大会の関連事業を手掛けた1500社に若者を雇用するよう要請
  • 大会のボランティアに若者を優先的に起用。終わったあともその経験を活かしてもらうため集まった人々をNPO団体へ紹介

などの様々な取り組みを行った。そのうちの一人がインタビューに答えた。エミリー・イエーツさんはロンドン大会のボランティアをきっかけに、バリアフリー設備のコンサルタントを始めている。

リオデジャネイロパラリンピックでは、イエーツさんもリオ市内のバリアフリー化に協力している。

さらに「スピリットオブ2012」という団体を設立し社会を変えようとする活動をイギリス全土から探し出し国内に広く伝える活動を行っている。

難民選手団が伝えたレガシーとは?

今回始めて結成された「難民選手団」。

内戦などで国を追われこれまでオリンピックに出場できなかった選手がチームを組んだ。

国連難民高等弁務官事務所の クロードマーシャルさん(84歳)。20年以上国連で難民の子どもたちへのスポーツ支援を続けてきた。

今回は、パスポートを持たない難民の選手たちに入国の交渉、オリンピック出場費用などを準備した。

オリンピック開会式だけでも15億人以上の人が見てくれたお陰で、難民のことをよく知らない人の目にもその存在を伝えることができたという。

東京2020「どんなレガシーを残せるか?」

オリンピック金メダリストの北島康介さんが登場。

これからもオリンピック選手を中心にして、多くのスタッフの支えがありそれを観戦する人々の沢山の注目を原動力にして輝けるような場にしたい。と話した。

また、国の境を超えてスポーツで繋がる「共通言語」として色んな場所や立場で一人ひとりが役割を持ち楽しめるものとして成功させたい。と語った。

また、サッカー日本代表元監督の、岡田武史さんは、東京大会が世界に目を向け社会を変革する絶好のチャンスだと話す。

また、せっかく日本でやるのだから、”今から”積極的に参加しメダルに至る過程も自分で見て経験し感じて欲しいという。

スポーツは社会に「気づき」「目覚め」の場を提供して「心のレガシー」生み出し、その後も生涯に渡って影響を残すような場が提供できると期待される。

東京2020に向けて私たちがどのように積極的に参加し心のレガシーを築けるのか今一度考えてみても良いのかもしれない…。

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