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要約「クローズアップ現代+ アインシュタイン最後の宿題が解けた!」▽しょこたん・重力波について【2016年6月29日(水)放送内容 NHK】



クローズアップ現代+「重力波検出成功」

2016年6月29日(水曜日)午後10時に放送された「クローズアップ現代+」は、重力波の検出に成功。

13億光年彼方のブラックホールから届いた重力波。アインシュタインが100年前に予言した宇宙の究極の謎「重力波」について中川翔子、村山斉先生を迎え解説。

クローズアップ現代番組データ

【放送日時】 2016/06/29(水曜日)夜10時(25分)
【放送局】 NHK総合
【番組副題】 アインシュタイン”最後の宿題”が解けた!~重力波天文学の夜明け~
【進行】 久保田祐佳(NHKアナウンサー)
【スタジオゲスト】 中川翔子(しょこたん・歌手・タレント) 村山斉(東京大学カプリ数物連携宇宙研究機構 機構長)
【語り】 古谷徹

重力波とは?

地球から13億光年彼方で想像を超える現象が起きていた。2つの巨大なブラックホールが連なり回っていたのだ。

やがて2つのブラックホールが合体しその時に出来た重力波が宇宙全体に広がった。

この重力波は13億年かけて地球に到達したという。

実は重力波は、アインシュタインが100年前にその存在を予言していた。

重いものがあると空間は歪む

「一般相対性理論」の中で「重いものがあると空間は歪む」という事を表した式がある。

そして、重い物体が動くとそれに応じて空間の歪みも波のように揺らぎ、水面の波紋の様に周囲に伝わるだろうという。

しかしこの歪みはとんでもなく小さい

しかしこの歪みはとんでもなく小さく(原子1個より小さい)、観測が不可能と言われてきた。

アインシュタインは、重力波が小さく見つけられないだろうと論文にも書き残している。

重力波検出施設「LIGO」

アメリカの重力波検出施設「LIGO(ライゴ)」では、この難問に挑戦している。全長4kmもの巨大な観測施設で1994年から世界最高レベルの観測装置。1200億円が投じられている。

LIGO研究責任者、デイビットライツィ教授をはじめ1000人以上の研究者が関わっている。

重力波を捉える仕組み

(A)縦4km、(B)横4kmの真空管を建設。内部で光を生じさせ(A)(B)それぞれ光が反射して帰ってくるまでの時間を計測。

通常は、(A)も(B)も光が帰ってくる時間は同時のはず。

しかし重力波がやってきた時は、空間がゆがんで居るため同時ではなくなりずれるという。

ただし、海岸に打ち寄せる波の振動、列車や自動車が走る振動なども検出するため観測には困難があった。

そこで、振り子の原理を使い鏡を振り子状にして、振動をほぼ無くすことに成功。

さらに、河邉慶太さん(LIGO研究員)など日本人も参加してノイズの徹底的な除去が行われた。

長年の観測の成果が実った

こうして、国中の干し草の山の中のたった1本のハリを探すような努力の結果。ノイズがなくなり、次々と重力波を捉えることに成功したという。

この成果は宇宙に革命的な発見をもたらすことになるだろうと、デイビットライツィ教授は話した。

これは、新しい望遠鏡を手に入れたのと同じだという。

宇宙の起源に迫る「重力波天文学」

重力波観測をきっかけにして、次々と重力波天文学の新しい発見が発表された。

京都大学「ファーストスター」

京都大学では「ファーストスター」(宇宙で最初に出来た星・初代星)が自らの重みで潰れブラックホールが出来たと、田中貴浩教授が解析している。

ESA「宇宙重力波観測装置」

ESAでは、衛生を打ち上げ地上では出来ないより長距離の観測を宇宙で行う実験がスタートしている。

東京大学「原始重力波」

東京大学でも、「原始重力波」という波の存在を捉えるための観測を準備中。宇宙の根源的な謎が解明されると、安東正樹 東大准教授が語る。

日本「カグラ」

日本でもカグラで重力波を測定できる。各国で重力波を観測することで、三点測量の要領で波がやってくる方向も特定できる。

クローズアップ現代+反響ツイート

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