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【まとめ&反響】今回のガッテン!はアレルギーがテーマ「肌荒れがきっかけで食物アレルギーに?その原因と対策は?」「経口負荷試験の可能性について」ほか【2018年01月31日(水曜日)放送内容 NHK総合テレビ】



今回の『ガッテン!』はこんな内容!

2018年01月31日(水)放送の『ガッテン!』は、食物アレルギーについてです。放送内容を3行でまとめると??

  1. 食べ物のさわりすぎに要注意!食物アレルギーになるかも!?
  2. 食物アレルギーを克服するには「肌荒れの治療」が有効?
  3. 子どもの食物アレルギー対策「経口負荷試験の可能性」について

NHK『ガッテン!』番組データ

【放送日時】 2018年01月31日(水) 19:30~20:15
【放送局】 NHK総合
【番組タイトル】 ガッテン!「食べてないのに突然発症!?食物アレルギーの新常識」
【司会】 立川志の輔 小野文恵
【スタジオゲスト】 指原莉乃 笑福亭笑瓶 坂下千里子
【ナレーター】 山寺宏一
【テーマ曲】 椎名林檎

食物アレルギー指定品リストを紹介!

スタジオで最初に紹介されたのは、食物アレルギーの表示義務がある「食物アレルギー表示対象27品目(消費者庁)」でした。

以下の27種類の食べ物は、ひどいアレルギーになる事例があったものや実際にアレルギーになったという報告が多い食品です。

ゲストの指原莉乃さんの同僚には「そばアレルギー」のメンバーが……また、同じスタジオゲストの坂下千里子さんの息子さんは「ごまアレルギー」があるとのこと。

《食物アレルギー表示対象27品目》

  1. 小麦
  2. えび
  3. かに
  4. そば
  5. 落花生
  6. あわび
  7. いか
  8. いくら
  9. オレンジ
  10. カシューナッツ
  11. キウイフルーツ
  12. 牛肉
  13. くるみ
  14. ごま
  15. さけ
  16. さば
  17. ゼラチン
  18. 大豆
  19. 鶏肉
  20. バナナ
  21. 豚肉
  22. まつたけ
  23. もも
  24. やまいも
  25. りんご

1.ある日突然「食物アレルギー」になってしまった人々!?

主婦の永井みどりさんは、40歳の時に突然にんじんアレルギー(永井みどりさんは横浜市立大学付属病院通院しています)に……。

神奈川県に住む主婦の川島和恵さんは3年前に突然蜂蜜アレルギーに……。

安田はじめさん(仮名・33歳)は19歳の時に突然魚アレルギー(マグロ、アジなど)に……。

それぞれ、アレルギーを発症した経緯や環境は全く違いますが実は3人とも共通の原因があったのです!

大人になって突然発症!?意外なアレルギー反応の原因とは?

イギリスに在住のポール・ジョーンズさん。

3歳の頃に重篤なピーナッツアレルギーとなりました。

ポールさんは幼い頃から常にショック症状の時に使う注射セットを持ち歩いています。

イギリスではポールさんの生まれた世代でピーナッツアレルギーが急増し、ロンドン大学のギデオン・ラック教授はその原因究明に乗り出しました――。

調査の結果、原因は「ピーナッツオイル入りの保湿クリーム(Creams Containing Peanut Oil)」と判明したのです。

ポールさんたちの世代では、生まれて半年以内に「ピーナッツオイル入りの保湿クリーム」を使用した赤ちゃんのうち91%にピーナッツアレルギーが発症していたとのこと。

当時のピーナッツオイルはアレルギーを起こすといわれる物質が精製されること無く入っていた事が原因でした。

(※現在のピーナッツオイル製品のほとんどは精製されて、アレルギー物質が取り除かれているそうです)

突然発症するアレルギーの原因は「触りすぎ?」

ロンドンで赤ちゃんがピーナッツアレルギーになったのは、ピーナッツオイルに触れすぎたために発症しました。

先ほど登場した患者の永井みどりさん、川島さん、安田さんの食物アレルギーが共通する原因は「アレルギー源のさわり過ぎ」にあったと考えられています。

  • 蜂蜜アレルギーの川島さん … 3年間毎日、洗顔クリームやボディーソープに蜂蜜を入れて全身に使っていた ⇒ 3年後、蜂蜜アレルギー発症
  • 魚アレルギーの安田さん … ホテルのコックになり1年間毎日魚に触れる生活 ⇒ 魚アレルギーを発症…
  • にんじんアレルギーの永井さん … 15年間主婦として毎日食材に触れる ⇒ にんじんアレルギーを発症

なぜ「触りすぎ」で食べ物アレルギーになるのか?

なぜ食べ物を触りすぎるとアレルギーが起きてしまうのでしょうか……?

体内のリンパ節には、「T細胞」という身体をパトロールする「免疫細胞」がいます。

このT細胞は、外から入ってくる細菌やウイルスを撃退するのが役目。

普通は肌に塗ったピーナッツオイル(精製していないもの)、にんじん、魚が手に触れたりしたくらいでは体内に居るT細胞は攻撃を始めません。

しかし、アレルギー物質(ピーナッツオイル、はちみつ、魚、にんじんなど)にあまりにも長期間触れ続けると肌の奥にある樹状細胞(じゅじょうさいぼう)を通じて体内のT細胞に「攻撃すべきもの」として認識されてしまいます。

いったん攻撃対象になったピーナッツオイルやはちみつは、それ以降、身体に塗ったり、食べたりしたとたん攻撃が始まります。

アレルギーの主な症状は蕁麻疹(じんましん)で、重篤な場合には命に関わることも……。

「樹状細胞」が活性化するのはなぜか?

藤田保健衛生大学総合アレルギー科の矢上晶子教授がスタジオに登場。

矢上晶子教授によれば、皮膚の樹状細胞からアレルギー物質が入り込んだ原因として以下のように特定しました。

  • 永井みどりさんの「にんじん」アレルギー … 慢性的な手湿疹の炎症のあるところでにんじんに10年間触れ続けていた為
  • 安田さんの「魚」アレルギー&川島さんの「はちみつ」アレルギー … 気がつかない肌荒れの部分にも蜂蜜が塗られていたり、魚が皮膚に触れていた為

多くの食べ物由来のスキンケア製品は安全だと言われている

スーパーに行けば大豆イソフラボンの化粧水、蜂蜜入りのせっけん、ミカンエキス入りのシャンプーなど多くの食べ物由来のスキンケア商品が売られています。

これらの製品は大丈夫なのでしょうか?

藤田保健衛生大学の矢上晶子教授によれば――

決してすべての製品がこのような怖いことを起こすわけでは無く、現在は多くのスキンケア商品で安全に使うことが出来るようになっている

――とのこと。企業や大学、行政で連携を組みアレルギーがでないように情報提供をしているそうです。

自己流の「家庭キュウリパック」はダメ!?

メーカーで精製してアレルギー物質を取り除いたオイルなどは安全に使えるのですが、最も危険なのは自己流の美容法だと、矢上晶子教授。

例えば自分でキュウリを輪切りにして顔パックなどをする「きゅうりパック美容法」は、アレルギー物質が全く取り除かれていない生の状態のため何が起きるか解りません……。

「ひょっとするとアレルギー症状がでるかも?」と理解しつつ行うか、食べ物を使う自己流の美容法はそもそもやらない方が安心です。

食物アレルギーを克服するには「肌荒れ」を治すこと?

また、普段から肌荒れがおきないように適切な肌のお手入れをすることも大切です。

にんじんアレルギーの主婦、永井みどりさんは横浜市立大学付属病院の猪又直子先生を受診して治療、永井さんの手にはひび割れや湿疹が多くありアレルギーの数値も高いものでした。

そこで適切なしっしんの治療を行ったところ、永井さんのにんじんアレルギーも軽い状態まで改善しました。

もう少し頑張れば、永井さんも再びにんじんを食べられるところまで回復するとのことです。

小麦アレルギーを克服!2年間小麦に全く触れなかった

ガッテン!が取材した別の女性、高橋さん(女性)はパン屋さんのオーナー。

毎日小麦に触れる生活で、3年前に「小麦アレルギー」を発症してしまいました。

高橋さんはパン屋を辞め、2年間小麦に全く触れない生活を続けました。

最近になり、小麦アレルギーの検査数値が低くなったため再びパンを食べたところアレルギー症状がでなくなったそうです。

2.突然発症「肉アレルギー」の意外な原因とは?

 島根県で発生した「肉アレルギー」。島根大学皮膚科の千貫祐子先生が10年かけて発見した犯人はペットについていたマダニでした……。

犬や猫のマダニが飼い主の血を吸うとそのときに皮膚から注入されるダニの唾液成分が肉の分子構造と同じ――。

そのため、体内の免疫反応が肉にも反応しアレルギー症状を起こしていたのです。

肉アレルギーの患者さんたちはマダニに刺されないよう徹底して注意しました。すると1年半くらいで肉アレルギーは治ったとのことです。

意外な原因で食物アレルギーになる!?

このように意外な物と触れることが原因で食物アレルギーになることがあります。例えば以下のような例が確認されています。

  • ペット(犬、猫など) ⇒ マダニ ⇒ 肉アレルギー発症!
  • 医療従事者 ⇒ 天然ラッテクスゴム手袋 ⇒ バナナ・くり・アボカド
  • 花粉症 ⇒ 白樺・ハンノキの花粉 ⇒ りんご・キウイ・ももなど

天然ゴム手袋には、バナナ、くり、アボカドに共通のアレルギー源が含まれていて、長期間天然ゴム手袋を着ける医療従事者は、共通のアレルギー源を持つバナナ、栗、アボカドを食べるとアレルギー症状が出るそうです。

また、花粉症の種類によっては胸中のアレルギー源をもつ果物の食物アレルギーになることがあります。

さらに、サーファーは、クラゲの粘膜に接触すると共通のアレルギー源がある納豆が食べられなくなるそうです。

3.子どもの食物アレルギー対策について

ここ10年ほどで子どもの食物アレルギー対策も大きく変わっているといいます。

(↓ガッテン!放送内で紹介された書籍)

食物アレルギー診療ガイドライン 2016

食物アレルギー診療ガイドライン 2016

 

ガイドラインでは「医師の指導のもと、安全な範囲で原因食品を可能な限り摂取」することが推奨されています。

子ども達の免疫機能は未発達のため、その大切な時期にアレルギー物質を完全に遠ざけて耐性をつけないでいると余計に治りにくくなるといいます。

そのため、近年の医療機関では、「以前は完全に避けてきたアレルギー源も避ければ克服する可能性もなくなるため安全量を与え続ける――」という考え方に変わってきたと宇理須厚雄(うりすあつお=うりすクリニック・愛知県尾張旭市)先生はいいます。

ただし国立病院機構相模原病院臨床研究センター副センター長の海老澤元宏先生は、「子どもの経口試験で重い症状が出たというケースもニュースで話題になっている…これはあってはならない事なので、その事故の根本的な原因を追及しそうしたことが起きないように安全性について心がけたい」と話しました。

また、患者さんの代表団体「NPO法人 アレルギーを考える母の会」の園部まり子代表は「不安なことや疑問、質問があれば先生に納得のいく指導を受けるなど双方で納得しながら慎重に負荷テストを進めていく必要がある」と話しました。

(※2018年1月31日放送「ガッテン!「食べてないのに突然発症!?食物アレルギーの新常識」」より)

『ガッテン!』番組の反響ツイート

https://twitter.com/Sordorado/status/958650828390154240

次回の『ガッテン!』は「幸せメガネSP」

次回のガッテン!はあなたのメガネについて。メガネが合っていないと「頭痛・肩こり・倦怠感・目の疲れ」に?

2018年2月28日(水曜日)放送予定。

前回の『ガッテン!』は「赤みそ」

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『ガッテン!』関連グッズ

NHKガッテン! 2018年 02 月号

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