ビタミンD不足による不調…その原因は?
2017年6月7日(水曜日)に放送された「ガッテン!(旧ためしてガッテン)」は、若い女性のビタミンD不足に迫った――。
最近低カルシウム血症によって体の不調を訴える若い女性が増えた…。それは美白のため紫外線を徹底的にガードする日常生活に原因があるというのだが…。
ガッテン!番組データ
【放送日時】 2017年6月7日(水曜日)よる7時30分(45分)
【放送局】 NHK総合
【番組副題】 緊急報告!日本人の体に異変?骨・筋肉のパワーがよみがえるSP
【司会】 立川志の輔 小野文惠(アナウンサー)
【スタジオゲスト】 高橋英樹 坂下千里子 指原莉乃
【語り】 山寺宏一
【テーマ曲】 椎名林檎『ジユーダム』
今日のガッテン!はこんな内容
- 10代、20代の多くがビタミンD欠乏になっている…
- 妊婦さんは赤ちゃんへのカルシウムも必要なためビタミンDをより多く摂りたい
- ビタミンDは、一日10分程度の日光浴でOK
- 食べ物から摂るなら「鮭」「きのこ類」が良い
80年代の「日焼け小学生&小麦色ブーム」
1980年代には小学校で「日焼け大会」があった。
夏休み中にどれだけ日焼けして黒くなったかを競うもので、1970年代から80年代まで行われていた。さらに1990年代にかけては”小麦色の肌”ブームが続く――。
しかし1985年には「オゾンホール問題」が全国で話題となり「紫外線」への意識が高まる。
そのおかげで「肌を焼けば皮膚がんの可能性が高くなる!」という理由から小麦色ブームは一気に冷めていったという…。(※諸説あり)
それ以降は「美白ブーム」が訪れ、現代まで続いている。
20代女性の血中「ビタミンD」濃度が低下中!
1980年代と2016年の女性を比べると血中のビタミンDの濃度が1年を通じて低下している事が判明した。
それは2016年に厚生労働省の調査研究班・日本骨代謝学会・日本内分泌学会が策定した基準を下回っている…。
ビタミンDは太陽を浴びで出来る!?
太陽の光を浴びて皮膚の中のコレステロールに届くと「ビタミンD」に変化するという。
ビタミンDがなければカルシウムを取り込めない?
帝京大学 ちば総合医療センターの岡崎亮教授によれば、ビタミンD欠乏は「カルシウムの吸収に必須」の栄養素。
ビタミンDがなければいくらカルシウムを摂っても吸収されない。
逆にビタミンDが十分にあれば、少ないカルシウムでも効率的に吸収できるようになる――。
低カルシウム血症の症状とは?
ビタミンDが不足するとカルシウムが欠乏し「低カルシウム血症」となる。
低カルシウム血症の若い女性は、手足が絶えずしびれたり、顔の一部が常にピクピクするなどの症状を訴えるという。
こうした若い女性は、肌が真っ白で外出するときは日傘をし、車で移動するなど徹底的に太陽の日差しを避ける暮らしをしている。
そのためビタミンD欠乏症となり、体の不調を訴えるようになったと、岡崎先生。
10代から20代に徹底して日焼け対策を行ってビタミンD欠乏状態を長期間続けていると、将来骨粗しょう症や骨折などのリスクが上昇すると言う。
スタジオゲストの指原莉乃(さっしー)は「まさに日焼けしたくない私そのものだ!」と驚く。
ビタミンDは全身に大切な栄養素だった?
ビタミンDは、骨の吸収力だけでなく、筋肉、脳、内蔵にとっても大切な栄養素で全身に健康をもたらしている。
家にこもりがちになれば、骨がもろくなり軽い転倒をしただけで骨折したり、乳児がビタミンD欠乏を起こせば、低カルシウム血症によって、全身性の痙攣、骨の成長が遅れるなどの症状が出てくる。
気になる皮膚がんのリスクと日光浴のバランスとは?
ただし、浴び過ぎも良くない。
紫外線は皮膚がんのリスクを上げる。
一般的には、1日10分から15分程度の日光浴なら、皮膚がんのリスクはほとんど無いと岡崎先生。
日差しが最も強い正午前後なら半袖で15分程度日光浴すればビタミンDは十分に作られるという――。
日本皮膚科学会のホームページには皮膚がんと日焼けに関する注意事項が掲載されている。その内容によれば…
- 小麦色の肌を求めて海岸で焼く(=赤くなるほど焼く)というような不必要な日光浴は避けるべき
- 赤道付近など特殊な場所へ行く場合は紫外線防御を忘れず行う
番組ゲストの指原莉乃(さっしー)は、「先生、私日焼け止めクリームも塗らないで15分も日光浴するなんて無理です!」と話した。
実際に同じスタジオゲストの坂下千里子に比べてもさっしーの肌は真っ白だった…。すでに低カルシウム血症のリスクを抱えていると思うと「(将来が)怖くなってきました」と言う。
ビタミンDを食べ物から摂るには「さけ」が一番!
ビタミンDと生活習慣の関連を研究している、新潟大学医学部の中村和利教授によれば、鮭が一番だという。
さけの切り身一切れ(80g)には、なんと2日分のビタミンDが含まれていると言う。
海にそそぐ日光をたっぷり浴びたプランクトンを小魚が食べ、その小魚をシャケが食べるとう食物連鎖おかげでシャケにはビタミンDが豊富に蓄積される。
- 魚類(シャケ、アジ、サンマ、サバ)
- 牛乳(乳製品)
- シリアル(ビタミンD入り)
- きのこ類(マッシュルーム、マイタケ、干し椎茸、エリンギなど)
世界初!「足の裏だけでビタミンDは出来るのか?」
ガッテン!は世界で初の試み「足の裏だけでビタミンDが作れるのか?」実験をした。
体全体は日焼け止めスプレーや麦わら帽子でガード。
日焼けしにくい、「手のひら」と「足の裏」だけを出して日光を20分間当てた。
すると20分太陽に当てただけで血液中のビタミンD濃度は上昇したと言う。
どうしても焼けるのは嫌だと言う人には、手のひら、足の裏を日光浴すると言う方法もある。
(※2017年6月7日放送)
ガッテン!放送の反響Tweet
ガッテンでビタミンDが出て来たけど、ここで我が家の牛乳を見てみましょう。 pic.twitter.com/LWYedJR4EL
— ai (@136san) 2017年6月8日
昨日ためしてガッテンはシャケ推しだったのでシャケ弁にしてみたー。←ビタミンB12
— Lychio✈️⚽️ (@Lychio1225) 2017年6月8日
私はずっと日本に居て、ビタミンDの重要性を知らなかったので、ガッテン見て驚きました。日本でもビタミンD入りの牛乳とか売ってほしいです。あと太陽にももう少し当たろうと思いました。
— りら (@Lilas_coco) 2017年6月8日
ガッテンで日光浴とビタミンDの話。
— ふぁい (@neconocc) 2017年6月8日
そういえば昔、健康線用蛍光灯(ケミカルライト)というのを使ってた。健康線とは(手相じゃなくて)紫外線のうちビタミンDを作る作用のある成分。皮膚が黒く日焼けしない。(赤くなるけど)
あれ使えばいいんじゃないか。
北方に住むエスキモーは日照が少ないから足りないビタミンD類をアザラシから摂取してるってテレビでやってたね。 #ガッテン
— ジーコまろ@名古屋 (@tabisitegomen) 2017年6月9日
ガッテンで太陽に当たらないとビタミンDが体内で作られないから不足になってるよー!みたいなのをやってる
— めぐ@永遠の予言者 (@M_K_N_DQX) 2017年6月9日
知識としてそれは知ってるけど私は直射日光に当たると何分もしないうちに肌がかゆくなるから日に当たることができないのよね~、かゆいのヤだなんよ(´・ω・`)
ためしてガッテン再放送みてるけど、ビタミンDは女性や赤ちゃんにとっても必要なんだな。
— ししょー (@shisho02983) 2017年6月9日
鮭にビタミンDが豊富って知らなかったわ。#NHK #ガッテン #ためしてガッテン
— 新名タカヤ (@takaya_niina) 2017年6月9日
日焼けも1日15分はした方がいいみたい。ビタミンD作れないと、カルシウム摂っても吸収されないんだって!
— えみのすけ (@bQ5hljJjJCajtTj) 2017年6月9日
ガッテンでやってたw
お・は・よ・う・ございます。今日も紫外線が・・・でも日光浴から生成される血中ビタミンD、現代人には不足しているそう。1日15分程度でもよいそうですよ。食物では魚類やキノコ類で補えるとか。 #ガッテン! 藍
— デザイン・スタジオ・テンズ (@designstudioTEN) 2017年6月9日
人の身体に大事なカルシウムはビタミンDによって…でビタミンDは適度な紫外線で…って昨日ためしてガッテンで見たから確かに日焼けはしたくないけど太陽大事がよく分かった。
— ゆかwell (@yuwellyu) 2017年6月9日
これからもウェルの散歩しっかりしようと思う。てかあたしがちゃんと外歩くのウェルおかげかも🐕
次回の「ガッテン!」は…
次回のガッテン!は、「梅雨を快適に!いやな部屋干し臭 一発解決SP」。
6月14日(水曜日)よる7時30分放送予定。