2014-11-19(水曜日)放送された『ためしてガッテン』は…
- 今日のためしてガッテン放送内容要約
- ためしてガッテンスタジオ出演者
- 黄斑変性症とは?
- 加齢黄斑変性症の前兆を知る「発見ワザ」
- 高木美保 竹山 山瀬のドルーゼンを調べる
- 黄斑色素成分「カロテノイド」
- 目の中のサングラス機能アップに「緑黄色野菜」
- ドルーゼンの検査方法は?
- 黄斑変性症の治療「2ヶ月で視力アップ!夢の10秒治療」
- 今日のためしてガッテンをまとめると…
- 次回の『ためしてガッテン』は…
- 前回の『ためしてガッテン』は…
今日のためしてガッテン放送内容要約
- 放送サブタイトル「1200万人!目の現代病 危険な目やに発見ワザ」
- 欧米でも失明の原因1位!加齢黄斑変性症(かれいおうはんへんせいしょう)とは? ⇒ 眼の奥の”黄斑”という映像の焦点となる重要部分が変性(形が変わる)する事。変性により眼は見えなくなる。
- 前兆を知るには眼科でドルーゼン(眼に溜まる老廃物)検査を!
- ドルーゼン増加は、”ブルーライト”が原因
- ブルーライトを防ぐ「カロテノイド(ルテイン)」を含む野菜「ブロッコリーなど」を積極的に摂ろう
- 黄斑変性症になってしまった時の治療法には、黄斑の膨らみを抑える「抗VEGF薬」が決め手
ためしてガッテンスタジオ出演者
メイン司会者、立川志の輔、小野文恵アナウンサー。
ゲスト回答席、高木美保、カンニング竹山。
レギュラー回答席、山瀬まみ。
ナレーター、生野文治。
取材協力一覧
(オープニングVTR)京都大学大学院医学研究科 眼科学、吉村長久教授
(大門政保さんの主治医)関西医科大学 眼科学、髙橋寛二教授
(実験協力:黄斑を特殊カメラで見る場面)福島県立医科大学 眼科学
(実験協力)日本食品分析センター
(大久保さんの黄斑画像提供:日本大学病院 湯澤美津子教授)
(日本赤十字社医療センター 眼科、武井正人さん)
(目やに調査:日本眼科アレルギー研究会 深川和巳理事)
黄斑変性症とは?
京都大学大学院医学研究科 眼科学、吉村長久教授の調査によると「加齢黄斑変性症」予備軍が1200万人居るという。
よく知られる目の病気には、緑内障、白内障がある。番組ではそこに、もう一つ「黄斑変性症(おうはんへんせいしょう)」を加えた。
目のスクリーン「網膜」の中央にあるのが「黄斑(おうはん)」で、黄斑には視細胞(しさいぼう)が集まっている。視細胞は色や明るさを認識する細胞で黄斑に集中している。
黄斑は凹んだ形で、物を見る時に一番肝心な場所。人間には両眼に一つずつしか無い。患者の黄斑を特殊カメラで見ると、凹んでいる部分が膨らんでしまっている。これが歪みの原因。
大阪府 大門政保さんの場合
黄斑変性症(加齢黄斑変性症)とは、欧米で失明の原因第一位。大阪府在住の大門政保さん(65歳)は、2011年に加齢黄斑変性症を発症した。現在重度の視覚障害に悩まされている。
初期症状は、トンネル内で車の運転中薄暗くなりトンネルを抜けると治るという症状。「加齢のせい」として、毎年人間ドックで詳しい目の検査も受けているため病院に行かず放置。しかし、63歳の時に左目を失明した。
大門政保さんの主治医、関西医科大学の髙橋寛二教授によると、人間ドッグは主に、緑内障や動脈硬化などを見るのが主な目的なので、黄斑変性症の前触れのような所見は見られていない。
加齢黄斑変性症の前兆を知る「発見ワザ」
(目やに調査:日本眼科アレルギー研究会 深川和巳理事)
番組では、加齢黄斑変性症の前兆(黄斑が膨らむ前に知る方法)を見つけた。
それは「目やに?・のようなもの=ドルーゼン」
日本眼科アレルギー研究会の、深川和巳理事が目やにを調査。普通の目やには、結膜などのカスが溜まって出るもの。
ドルーゼン(黄斑変性症の原因物質)
加齢黄斑変性症の原因となるのは、眼底の黄斑付近に溜まる老廃物「ドルーゼン」。こちらは、目やにと違い、視細胞の一部が剥がれ落ちて出来た老廃物。
視細胞は通常誰でも老廃物を出している。しかし、なぜかそれがたまってしまう人がいる。それが黄斑変性症の原因となっていて溜まり続け、やがて失明に至る。
失明に至る仕組み
黄斑が膨らみ失明する仕組みは、黄斑の裏側に溜まって炎症を起こした”ドルーゼン”に、身体が毛細血管を追加で張り巡らせる。その新しい血管が伸び、黄斑を裏側から押し、更にちょっとした事で出血すると、黄斑に血が及んで失明する。
高木美保 竹山 山瀬のドルーゼンを調べる
関西医科大学 眼科学、髙橋寛二教授が登場し、スタジオに搬入された眼底が見られる最新機器を使ってゲストを検査することになった。
高木美保にドルーゼン発見!
検査の結果、高木美保の目にはドルーゼンがポツリポツリとあることが写真に写りわかった。決して危険な所見ではないが注意すべき。
カンニング竹山にドルーゼン発見!
カンニング竹山にもドルーゼンが発見された。比較的明瞭なドルーゼンが写っているという。
危険な”目やに”を予防!目を守る驚きの新ワザ
(日本赤十字社医療センター 眼科の、武井正人さん)
ブルーライトに敏感な人は注意
青い光(ブルーライト)がどのように見えるかを探る検査機器がある。モデルの日野さん、西川さんがこの検査を受けた。日野さんは青い光(ブルーライト)がよく見え、西川さん(ブルーライト)が西川さんよりは見えなかった。
ブルーライトに敏感な人ほど「ドルーゼン」が溜まりやすく、ブルーライトに鈍感な人ほど「ドルーゼン」がたまりにくいという。
ブルーライトは、紫外線と近い、波長の短い光の事。太陽光、照明、テレビの光、どこにでもある。しかし、たくさん浴びると眼底で”活性酸素”を発生させ、視細胞を傷つけてカスを発生させる。それがやがて「ドルーゼン」化する。
ブルーライトを防ぐ方法
(黄斑が黄色い色をしている画像(a):Snodderly DM. Investigative Ophthalmology Visual Science 25:674-685,1984より)
スタジオに用意された実験装置で、実際にブルーライトの光線を発生させた。赤いセロファンを光線が通過するとブルーライトは弱くなり、青いセロファンは、全く変わらず。
しかし、黄色のセロファンで仕切るとブルーライト光線を全く通さなかった。黄色のセロファンは、ブルーライトを吸収する。
また、黄斑の色は「黄斑色素」というもので出来ている。目を守るためブルーライトを吸収する色を身体が備えている。つまり、天然のサングラスの役割を”黄斑”が持っていると言える。
日野さんは、黄斑色素が少なくなっていて、西川さんは、黄斑色素があるので青い光が見えない。
黄斑色素成分「カロテノイド」
スタジオには黄斑色素成分を抽出した黄色い液体が運ばれてきた。「カロテノイド」。髙橋寛二先生によると、人参、ブロッコリーなどの緑黄色野菜を食べると良いとのこと。
2001年からアメリカで大規模な研究(AREDS:加齢性原疾患研究)が行われ、カロテノイドなどが加齢黄斑変性症の初期の進行を抑制する事が判明している。
目の中のサングラス機能アップに「緑黄色野菜」
ルテインを含む野菜
カロテノイドは、体内で作られない物質のため、食物から摂取する必要がある。以下の野菜にはカロテノイドの一種ルテインが含まれており、単品で取る場合の必要量が示された。
- ブロッコリー(1株)
- チンゲンサイ(半束)
- ほうれん草(3分の1束)
- 小松菜(3分の1束)
カロテノイドは、少量の油で調理すると吸収力が高まる。
抗酸化機能アップ
ルテインと一緒に摂ると良い野菜として、以下のものが紹介された。
- ビタミンE … かぼちゃ・パセリ
- ビタミンA … 人参・春菊
- ビタミンC … パプリカ
- 亜鉛 … 牡蠣・焼き海苔・煮干し
加齢黄斑変性症には緑黄色野菜(カロテノイド)がよい!?|ためしてガッテン 11月19日 http://t.co/JIBqG8bM3g おかしいとおもったら即眼科だ本当に見えないぞ。ソースは私
— まきむらん(旧、牧村卓) (@taku__m) 2014年11月19日
ドルーゼンの検査方法は?
ドルーゼンを検査するには、近くの眼科の眼底検査でOK。この5,6年でドルーゼンの認知が広まっているため対応してくれる。
加齢黄斑変性「ドルーゼンについて」|堀 貞夫 先生 (東京女子医科大学眼科教授)
一部の人間ドックで「ドルーゼン」の診断項目があるケースも。
[ま]思わぬ病気が潜んでいるかも/人間ドックの結果ががが・・@kun_maa - [ま]ぷるんにー!(พรุ่งนี้)
人間ドックで言われた「ドルーゼン」って何? | さくら眼科 院長&スタッフblog
黄斑変性症の治療「2ヶ月で視力アップ!夢の10秒治療」
(大久保さんの黄斑画像提供:日本大学病院 湯澤美津子教授)
黄斑変性症になった場合の治療法で革命的な治療法を番組が紹介した。
東京台東区にお住まいの、大久保博道さん(66歳)は、去年(2013年)加齢黄斑変性症を発症。わずか数ヶ月で視力が低下した。
抗VEGF薬
視力が0.5から1.4になった。その治療法は、目の玉に注射する方法。注射する薬の名前は「抗VEGF薬」。
これは、黄斑のふくらみを抑えることで視力改善視界の歪みなども解消するという。
注射針はとても細くできていて、点眼の麻酔薬をしっかり使用するので痛みはない。また眼球の上部から注射するため本人には針が見えない。
ただし、この薬は効く期間が限られているので、失明を防ぐためには、ひと月ごとに3回、そのあと効き具合を見ながら次に打つまでの間隔を決めてゆく必要がある。ある程度継続的に続けないと行けない治療になる。
今日のためしてガッテンをまとめると…
- 加齢黄斑変性症という病気は中心が見えなくなる病気、最悪の場合失明する
- ドルーゼンという視細胞のカスが眼底の黄斑付近に溜まって起こる病気
- ブルーライトを多く浴びると活性酸素が出て視細胞が傷つき、細胞のカスが溜まりやすくなる。(=ブルーライトを防ぐことが有効)
- 黄斑の黄色はカロテノイドなので、ルテインを含む野菜(ブロッコリーなど)を取ろう。同時にビタミンCなどの抗酸化物質も摂る
- 治療には「抗VEGF薬」という眼球に注射する方法がある
次回の『ためしてガッテン』は…
次回のためしてガッテンは、11月26日(水)よる8時。日本人の死因第3位。誤嚥タイプでも感染タイプでもない「寝てるだけでもかかるタイプの肺炎」を紹介。
https://twitter.com/viviwelovebaby/status/535056602600972289