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【反響要約】NHK 総合診療医ドクターG「熱が出ておなかが痛い」▽小児科の齊藤昭彦先生、最終診断は「肺炎球菌性の肺炎」…【2017年9月20日(水曜日)放送内容】



総合診療医ドクターG「熱が出て おなかが痛い」

2017年9月20日(水曜日)放送の『総合診療医ドクターG』は、熱が出ておなかが痛い。今回のドクターは新潟大学医歯学総合病院小児科の 齊藤昭彦先生。最終診断はおじいちゃんから貰った「肺炎球菌感染による肺炎」でした。

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総合診療医ドクターG番組データ

【放送日時】 2017年9月20日(水曜日)22:25~23:15
【放送局】 NHK総合
【放送副題】 「熱が出ておなかが痛い」(再放送)※今シーズン最終回
【司会】 浅草キッド(玉ちゃん 水道橋博士)
【スタジオゲスト】 安めぐみ 関根勤
【ドクターG】 齊藤昭彦(新潟大学医歯学総合病院小児科)

今回のドクターG「齊藤昭彦(小児科)」先生

齊藤昭彦は、新潟大学医歯学総合病院の医師(小児科)。

先生のもとには紹介状のある難しい症例の患者さんが次々にやってきます。

取材の日に訪れた親子を診る齊藤先生。お子さんは血便が止まらないと心配でやって来たといいます。診察しているうちに齊藤先生は、母親の食べ物に注目しました。

時折母親の食べ物の成分が母乳に混ざって赤ちゃんにアレルギー反応を起こす場合があるからです――。この時はお母さんの食べていた「乳製品」が母乳に混じって赤ちゃんに渡っていたのが原因でした…。

お母さんが乳製品を辞めると、みるみるうちに赤ちゃんの血便が止まったそうです――。

子どもと家族に向き合い、症状に潜む謎を一つ一つ解き明かす…それが齊藤先生のアプローチ!

今回の研修医たち――

  • (研修医)西條晴貴 … (神奈川県)横須賀市立うわまち病院
  • (研修医)福田茜 … (北海道)手稲渓仁会病院(ていねけいじんかい)
  • (研修医)西山毅(にしやまつよし) … (大阪)松原徳洲会病院

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患者:石毛弘樹くん(5)の主訴&症状&経過「熱が出ておなかが痛い」

ある朝、ベッドから起きてこない弘樹くんを起こしにゆくと、「おなかが痛い」とうずくまって熱があり、しかも吐いてしまいました…。

急いで近所のかかりつけ病院に連れて診てもらいました。すると「ただの胃腸炎ではなさそう」と紹介状を持って総合病院へ…。弘樹くんは普段はカラテを習うとても活発な子です。

VTR1「最初の診察…感染源はおじいちゃんの肺炎球菌か亀の菌か?」

石毛弘樹くんが診察室へ歩いてやって来ました。お腹を押さえて身体をくの字に折り曲げながら痛そうに歩いています。

つらそうなのでベッドの上で横になりながら診察を開始しました。

  • 石毛弘樹くん 5歳、120cm、19kg、保育園児
  • 具合が悪くなったのは今朝
  • お腹の痛みはずっと痛い状態(痛みの波がない)
  • 熱はあった
  • 咳や鼻水はなし
  • 吐き気や嘔吐があった(朝と車の中)
  • 下痢はなし
  • 昨日の夜の食欲はあった
  • スーパーで買った鶏の唐揚げやコロッケ、サラダを食べた
  • 生ものは食べていない
  • 便は昨日の晩出ていた
  • 定期接種は全部受けた
  • 家族の中で腹痛や吐き気がある人はいない
  • 三日前、おじいちゃんが肺炎で入院中。痰から肺炎球菌が出ていた(子どもの前でくしゃみをしていた
  • 妹に熱や咳は出ていない
  • 亀は半年前から飼っていて、世話は弘樹くんが行っている

VTR2「来院から5分後…触診&レントゲン」

再現ドラマの続きが公開されました。来院から5分後のVTRです。

弘樹くんは、ベッドの上で最初は痛がって居ましたが、徐々に落ち着いてゆきました。

そこで、体の触診を開始。

  • 心音正常
  • 背中の呼吸音は、右下が低下
  • 腸が動く音 … 正常
  • 圧痛 … なし
  • のど …異常なし
  • 胸部レントゲン … 白い影あり(異常あり)
  • 血液検査:白血球 … 35000(基準値4100~17000)オーバー
  • 血液検査:CRP … 6.6(基準値0.3以下)オーバー
  • 尿検査 … 異常なし

番組で挙げられた様々な病名&補助症状

細菌性腸炎(さいきんせいちょうえん)

西條研修医の最初の診断。

細菌性腸炎とは、細菌によって腸に炎症を起こす病気の総称です。

病原性大腸菌、カンピロバクター、サルモネラ菌などが原因菌となる場合が多いとの事。

発熱や腹痛、嘔吐、下痢などが見られます。血液中に菌が入ると「敗血症(はいけつしょう)」を起こし死に至る怖い病気です。

◯合わない点は?――

下痢がない。

キャンピロバクター胃腸炎(きゃんぴろばくたーいちょうえん)

福田研修医の最初の診断。

キャンピロバクター腸炎(カンピロバクター腸炎)は、主に鶏肉やレバー井戸水にいる細菌です。犬や猫などペットからも感染して体内の消化器官で炎症を起こします。

加熱不十分な鶏肉にも特に注意が必要です。発症すれば発熱、腹痛、下痢が見られます。

サルモネラ感染症(さるもねらかんせんしょう)

西山研修医の最初の診断。

サルモネラ菌は細菌性腸炎を引き起こす原因菌です。

生卵や加熱不十分な肉などで感染します。さらに亀などの爬虫類(リクガメ、すっぽんなど)や両生類からも感染します。

◯合わない点は?――

半年も世話をしていたのに今まで一度も感染していなかったこと。

【補足病名】末しょうの循環の悪化

手を心臓の高さにして、指のツメを押さえます。すると一時的に白くなりますがすぐに元のピンク色に戻ります。しかし”脱水””炎症””心機能の低下”が起きている場合には、白くなって色の戻りが遅いことがあります。

ツメを押さえて放した時、白くなってから色の戻りが2秒以上掛かると命の危険もあります。これは末しょうの血管の循環が悪くなるためです。

【補足病名】虫垂炎(盲腸)

命にかかわる腹痛として西山研修医が補足病名として挙げたのが「虫垂炎(ちゅうすいえん)=盲腸」。

盲腸の虫垂に炎症が起き激しく痛みや嘔吐、発熱が見られます。

処置が遅れると破れて腹膜炎を起こすと命にも関わります。

【補足病名】腸閉塞(ちょうへいそく)

命の危険のある腹痛として西山研修医が補足的に挙げたのが腸閉塞(ちょうへいそく)です。腸閉塞(=イレウス)は、腸管がねじれたり、腫瘍などが障害となって食べ物が詰まる病気です。

腹痛、吐き気、嘔吐などが見られます。

また、腸の血流が滞って壊死すれば命にかかわる重大な病気です。

【補足病名】腎盂腎炎(じんうじんえん)

命にかかわる腹痛として福田研修医が挙げたのが、「腎盂腎炎(じんうじんえん)」。

腎盂腎炎は、膀胱に入った細菌が膀胱内で繁殖、増えた細菌が尿管を遡って、腎臓まで達し炎症を起こす病気です。

背中の痛み、発熱、腹痛などが見られます。また、細菌が血流に入って敗血症にかかれば死に至る怖い病気です。

【補足病名】おじいちゃんがかかった「肺炎」の影響は?

おじいちゃんの肺炎の影響は?

おじいちゃんの肺炎球菌は弘樹くんがワクチンを受けているため可能性は下がりました。

心筋炎(しんきんえん)

西山研修医の後半の診断。

心筋炎とは、ウイルスや細菌の感染によって心臓の筋肉に炎症が起きる病気です。

咳や喉の痛みなど風邪のような症状から始まって、胸の痛みや不整脈が現れます。

心不全を引き起こすと命にかかわることがあります。

◯合わない点は?――

胸部レントゲンの写真を見ると心臓が腫れていない。また、咳や喉の痛みなど初期症状の風邪にかかったようなことも無かったため、可能性はなくなりました。

肝炎(かんえん)

福田研修医の後半の診断。

肝炎はウイルスに感染することで肝細胞に炎症が起きる病気です。発熱や嘔吐、黄疸などが現れますが、通常痛みを感じることはありません

◯合わない点は?――

肝炎で激しい腹痛の原因と考えるのは難しいと齊藤先生。肝炎の可能性はすぐに消えました。

最終診断「肺炎球菌性の肺炎」

(※西條研修医の後半の診断が正解)

空気中を漂う肺炎球菌を吸い込むと、肺の中で増殖して肺炎になることがあります。

高熱を発して激しい咳などの症状も現れます。

炎症が胸膜に広がり胸膜炎になれば、胸の痛みが見られます。

さらに白血球が3万を超える場合は、肺炎球菌にかかっている可能性を示唆しています。

また、患者の弘樹くんは予防接種を受けていますが、たまたま型が一致しなかった可能性もあるとのこと。(90以上ある肺炎球菌のうち、小児用では19しか型がない)

肺炎なのに弘樹くんに咳が出ないのはなぜ?――

しかし肺炎ならおじいちゃんのように咳が出るはず…。

でも、弘樹くんに咳の症状はありません。

これは、弘樹くんが免疫力が弱い子どもの為でした。おじいちゃんが出した肺炎球菌は弘樹くんが吸い込み喉に貯まってそこから血液に入り込み全身を巡ります。

血管から肺の外側に繁殖して炎症をおこすのですが、この段階ではまだ咳は出ません。

この後、肺の内部にで菌が暴れだすと空気の通り道を塞いで咳が出るとのことです。

弘樹くんのお腹の痛みは何故起きる?――

弘樹くんは胸膜にも肺炎球菌の炎症が広がっていました。

肺を包む胸膜炎を起こすと胸や背中に痛みが出ます。また、そこから神経にそってお腹に痛みが出ることもあります。

弘樹くんの腹痛も肺炎球菌による肺炎で胸膜炎を起こしたとも考えられます。

なぜ妹には肺炎球菌が感染しなかったのか?――

実は、小児用肺炎球菌ワクチンの型は妹が接種した2013年11月から7価ワクチンから13価に変更されました。そのため妹の受けたワクチンでおじいちゃんの肺炎球菌はガードされていました。

弘樹くんのその後は?――

弘樹くんは、その後のCT検査で肺炎球菌による肺炎を起こし、さらに胸膜炎も併発。時間がたてば命も危ない状態だったそうです。

診断後適切な処置を受けて来院翌日には熱が下がり、1週間後無事に退院したそうです。

(※2017年9月20日放送より)

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総合診療医ドクターG反響ツイート

https://twitter.com/kutsuzurex/status/910893635943534592

前回のドクターGは「IgG4関連疾患」――

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