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【反響要約】NHK 総合診療医ドクターG「腹が痛くて動けねえ!」▽林寛之先生「”年のせい”なんて病名は無い…」最終的な病名は「腹部アンギーナ」【2017年8月30日(水曜日)放送内容】

総合診療医ドクターG「腹が痛くて動けねえ」

2017年8月30日(水曜日)に放送の『総合診療医ドクターG』の主訴は、「腹が痛くて動けねえ。」

最終的な病名は「腹部アンギーナ(腸間膜動脈虚血)」だった――。近くの病院で「年のせい…」と言われ7年間も腹痛に悩んだ症状が、正しい診断によって1週間で消えた事に患者本人、家族も笑顔に…。

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総合診療医ドクターG番組データ

【放送日時】 2017年8月30日(水曜日)22:25(50分)
【放送局】 NHK総合
【番組副題】 「腹が痛くて動けねえ」
【司会】 浅草キッド(玉ちゃん 水道橋博士
【スタジオゲスト】 中川翔子(=昔から胃が弱い。腹痛がよくあるほう) 高橋英樹(=31歳の時に急性すい炎の経験あり)
【ドクターG】 林寛之(はやしひろゆき福井大学医学部附属病院)
【書記】 田下大輔(福井大学医学部附属病院・2016年4月放送時は研修医として出演⇒林寛之先生を尋ね勉強中)

今回のドクターG「林寛之」先生

福井大学医学部附属病院救急部に所属する林寛之先生。

日々救急搬送される患者と一刻を争う状況のなかで冷静に病気の原因を探り出す。問診で聞き出す患者の言葉の中にこそ鍵はあるという――。

今回の研修医たち――

今回の研修医たちは以下の通り。(真ん中の席はいつも女医)

  • (研修医)街道達哉 … 刈谷豊田総合病院(愛知)
  • (研修医)大野春香 … 沖縄県立中部病院
  • (研修医)加藤太治(たいち) … 東京都立墨東病院

再現ドラマ(1)主訴「腹が痛くて動けねえ」

正木源治さん(70歳)は植木屋の親方。弟子のヒデさんと一緒に仕事中だった。

朝はなんとも無かったが夕方に腹痛が出てうずくまる状態に…。冷や汗もひどい。

すぐに車で病院へ。

  • 結膜 … 貧血・黄疸なし
  • 腹部聴診&腹部触診 … 異常なし
  • 中心部に軽度の痛みあり
  • 腹膜刺激症状 … 異常なし
  • 心電図 … 異常なし
  • 超音波検査 … 異常なし

担架に横になった状態から座って問診が出来るようになる。痛みは最高潮の時を10とすれば7か8という。

  • 痛みは? … うずくような感じ(かもしれない)
  • 痛みに波はあるようでないようで、とにかくずっと痛い
  • お昼には、おかみさんの手作り弁当。量はいつもどおり
  • 今日は揚げ饅頭の差し入れもあったので2つ食べたが、3時のおやつの時は断っていた
  • 朝ごはんは味噌汁、ご飯、漬物
  • 腹痛が始まったのは午後5時頃
  • 背中の痛みはない

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番組で登場した病名・状態は?(その1)

上腸間膜動脈塞栓症(じょうちょうかんまくどうみゃくそくせんしょう)

研修医の街道達哉先生が最初に診断した病名。

腸に血液を送る「上腸間膜動脈」に血栓などが詰まって腸に血液が行かなくなる病気。血液が遮断され腸が壊死してしまう。突然発症し激しい腹痛と冷や汗もでる。

◯合わない点は――?

心電図で心房細動が伴っていない点。心房細動とは心臓の動きが不規則な状態となり血栓が起きやすくなる。(不整脈のひとつ)

さらに後半CT検査によって否定された。

急性虫垂炎(きゅうせいちゅうすいえん)

大野春香先生が最初に診断した病名。

急性虫垂炎は一般に盲腸と呼ばれる病気。

小腸と大腸のつなぎ目から飛び出ている「虫垂(ちゅうすい)」に炎症が起きる。激しい腹痛や発熱、嘔吐が起き処置が遅れ虫垂が破れると死に至る。

◯合わない点は?――

70歳の高齢者はあまりかからない病気。CT検査によって否定された。

上腸間膜動脈解離(じょうちょうかんまくどうみゃくかいり)

加藤太治先生が最初に診断した病名。

腸に酸素や栄養分を送り届ける「上腸間膜動脈」の血管の内壁が裂けて(解離して)しまう病気。突然激しい腹痛が起こり下痢や嘔吐をともなう。重篤な場合は血流が腐ってしまい腸が壊死する。ものすごく痛い。

◯合わない点は?――

CTによって否定された。

腹膜刺激症状(ふくまくしげきしょうじょう)

腹膜刺激症状とは、腹膜特有の症状。なかでも腹膜炎は内蔵をつつむ腹膜に炎症が起きる病気。

様々な臓器に炎症が広がる可能性があるため見逃せば命にかかわる。

触診では、お腹などを押して引いたときに痛みがある。

腹膜が痛い時は緊急手術でお腹を開くことが多いという。

現場では、腹膜に炎症がないとすれば次に血管系の病気を疑うことが多いと言う。

大動脈解離(だいどうみゃくかいり)

大動脈(だいどうみゃく)は、心臓から出て体の中心を走る最も太い血管。

この太い血管の内壁が裂けてしまうのを「大動脈解離」という。

避けた場所によって突然、激しい痛みが出る。見逃せば死に至る。

急性すい炎(きゅうせいすいえん)

急性すい炎はお酒の飲み過ぎや胆石が原因の病気。(ゲストの高橋英樹さんが体験)

膵臓からはたんぱく質や脂肪を分解する「膵液」が出ているが、急性すい炎になると膵液が過剰に溢れ出て膵臓自体を溶かしてしまう。その時、みぞおちや背中に激しい痛みが起きる。

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【先生からの問いかけ】CTの放射線は大丈夫?

お腹の検査はCT検査がとても有効。造影CTや単純CTがある。

しかしX線放射線)を使うので微量でも被爆することになる。よって将来的に発がん率があがるリスクを伴う。

しかしCTを撮らずに診断がわからず亡くなってしまうような場合にはやむなくCTを撮影すると林寛之先生。医師はCTに対して慎重でないといけないと話す。

今回は70歳という高齢のこともあり造影CTを撮ることにした。

患者正木さんの造影CTの結果――

正木さんの造影CTと単純CTの結果が出された。

その結果、大動脈には1スライス(1枚の断面写真)だけ裂けたような部分を発見。

大動脈解離は通常複数スライスに見られることが多いが、”1スライスだけ”に見えることもあり得るから見逃さないで!と林寛之先生。

しかし、今回の場合は動脈硬化の石灰化が単純CTの同じ部分に写っていたことから「解離はない」と診断された。

また、街道先生(研修医)、加藤先生(研修医)が指摘していた「上腸間膜動脈」には解離や塞栓は見られなかった。さらに急性虫垂炎もない。

再現ドラマ(2)「家族から病歴を聞く」

患者、林寛之さんの家族(妻)が到着。これまでの病歴を聞くことに。

  • 7年前から時々腹痛があった。7年間ずっと痛みがある時に大病院や近所のクリニックへ行っていた。自分では「食べ過ぎ」と考えていた
  • 食べてから4時間後くらいに3時間程度痛みが出て、冷や汗もあった
  • 胃カメラ、大腸ファイバー、CTなど異常なし
  • 胃酸の薬と帳の働きを良くする薬をいつも処方されていた(PPIとセレキノン)
  • 10年前、脳梗塞経験あり。後遺症は無し
  • 10年前、お酒・タバコを完全にやめた
  • 数時間後、問診中に痛みが治まった

番組で登場した病名・状態は?(その2)

新しい再現ドラマで、7年まえからずっと腹痛があったと聞いて研修医たちが上げた病名は?

膵癌(すいがん)

研修医、街道先生の診断。膵癌=膵臓癌

膵臓に癌ができる病気。初期の自覚症状が少なく、腹痛、食欲不振、体重減少がある。

◯合わない点は?――

癌は林寛之先生が即座に否定。治療無くガンの状態で7年も生きていることはない

胆のうがん(たんのうがん)

研修医、大野先生の診断。

食事の消化液を貯める胆のうのがん。

初期の自覚症状が少なく、進行すれば腹痛、食欲不振、体重減少がある。

◯合わない点は?――

癌は林寛之先生が即座に否定。治療無くガンの状態で7年も生きていることはない。

腸間膜動脈虚血(ちょうかんまくどうみゃくきょけつ)

研修医、加藤先生の診断。腸間膜動脈虚血は「腹部アンギーナ」とも呼ばれる。

動脈硬化が原因で腸管への血流が悪くなる病気。

腸を動かすために必要な酸素が足りなくなり、特に食後に「下痢」「腹痛」などが起きる。

さらに体重減少もある。

患者の正木さんには大動脈に動脈硬化があり、かつて脳梗塞も経験しているため血管が詰まっている可能性は高い。

【林寛之先生の解説】食べ物の到達時間――

食べ物の通り道を時間を追って考えてみる。

  • 食事スタート … 0
  • 胃へ到達 … 2~30分
  • 十二指腸 … 1~2時間「十二指腸にて膵液と胆汁によってたんぱく質や脂肪を分解」
  • 小腸へ到達 … 3~4時間
  • 大腸へ到達 … 8~12時間

正木さんの腹痛は、食事から3~4時間程度で痛みが出ている。つまり食べ物が小腸へ到達するタイミング。

過敏性腸症候群(かびんせいちょうしょうこうぐん)

過敏性腸症候群は、ストレスや緊張などで神経の通りが遮断され腹痛や下痢、便秘が起きる病気。

自律神経の働きが原因で検査画像には表れない。

再現ドラマ(その3)「ストレスはあるのか?」

  • 下痢は? … 水みたいな便がある。消化不良のビチビチ
  • 腹痛がひどい時はスープやおかゆを食べるがその場合は痛くならない(=消化が良い時は痛くならない)

最終診断結果は?「腹部アンギーナ」

林寛之先生は、”たぶん”病名を腹部アンギーナと見て「診断的治療(治療をスタートさせてみて効果を確認、その診断が正しいかをみる)」を行った。

正木さんには、まずかかりつけ医でもらっているPPI(胃酸を抑える薬=消化を悪くするから)を停止。

その後、消化酵素剤、漢方薬の「大建中湯(腸の血の巡りを良くする)」を出して正木さんの消化能力を高めた。

すると1週間後「治っちまった!」と嬉しそうな顔。7年悩んだ腹痛がたった1週間で劇的に治ったという。

ただし、動脈硬化が治らないため腸管への虚血状態は続く。

林寛之先生は番組の最後に「歳のせい」という病名は付けないでとお願いした。

(※2017/08/30放送より)

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ドクターG反響ツイート

次回のドクターGは「熱があってだるい」

次回の総合診療医ドクターGは、9月6日(水曜日)放送予定。「熱があってだるい」。

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