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反響要約「NHK 総合診療医ドクターG 三大疾病スペシャル「がん」」▽広島大学病院、呼吸器外科「岡田守人」医師【2017年1月25日(水曜日)放送内容】



総合診療医ドクターGスペシャル「がん」

2017年1月25日(水曜日)よる22時24分放送の「総合診療医ドクターG」は、三大疾病スペシャルとして「がん」が取り上げられた。

現在「がん」「脳卒中」「心臓病」は日本の死因の中でトップ3となっている。特に「がん」は日本人の死因第1位で今や二人に一人がかかる病気だ。登場するドクターGは「岡田守人」医師

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総合診療医ドクターG番組データ

【放送日時】 2017年1月25日(水曜日)22:24(50分)
【放送局】 NHK総合
【番組副題】 三大疾病スペシャル第2弾「がん」
【司会】 浅草キッド(玉ちゃん 水道橋博士)
【スタジオゲスト】 ジュディ・オング(若い頃香港の憧れていた兄をガンで失う経験あり) 片岡鶴太郎(自分が痩せた時はおかしな病気じゃないか?としきりに言われた。痩せた理由はヨガによるもの)

今回のドクターG「岡田守人(おかだもりひと)」

今回のドクターGは、広島大学病院呼吸器外科の、岡田守人先生。

岡田守人先生は、呼吸器外科医として手術を担当。また、技術を世界に広めるため欧米やアジアで活動中。

先生は肺がんの新しい手術法を開発(ピアソン胸部 食道外科の本で「内視鏡手術による区域切除」)した人としても世界で知られている。

今回の研修医たち

  • 土井万由子 ・・・ 東京医療センター研修医
  • 内田圭一 ・・・ 福島県総合南東北病院研修医
  • 徳田理奈 ・・・ 京都府立医科大学附属病院研修医

患者:山本誠さん(50歳)の場合

山本誠さん50歳。妻、45歳。

山本さんの場合、何一つ自覚症状は無かったと言う。

肺がんは末期になるまでほとんど自覚症状もないことが多いと岡田先生。)

開店20周年となる喫茶店を経営、ひと月前に受けた健康診断のレントゲンで肺の上部(左鎖骨あたり)に白い影が見つかった。

精密検査を受けるとやはり悪性腫瘍で大きさは5センチ。

既に遅かったがタバコをやめた。(タバコは例えガンと言われてからでもやめる効果はある。喫煙者は痰が多く常に肺炎の状態となっているため、手術前にこの痰をなくして置くことは積極的な治療に大変効果がある)

以下問診の内容……

  • 血痰や息苦しさ 咳などの症状は? ・・・ まったくない
  • めまいや吐き気 ふらつきは? ・・・ まったくない
  • 足や腰の痛みは? ・・・ まったくない
  • 左手のひら、小指側あたりにしびれがある。親指側にはしびれはない(理由:小指側の尺骨神経(しゃっこつしんけい)は肺尖部(肺の上部先端部分)に近い場所を通るためしびれなどの影響が出る)
  • さらに、腕の内側あたりを押すとしびれがある
  • しびれはいつ頃から? ・・・ よくわからない
  • 左肩に痛みは? ・・・ 3ヶ月前から50肩のような痛みがあり、整形外科で五十肩の炎症を抑える薬をもらったが効かない
  • たばこは? ・・・ 先月ガンと言われてからは一本も吸っていない
  • CT検査の結果 ・・・ 胸部造影CT検査でがんが写っていた(1年前の健康診断のときには無かった)(1年で目で見て判るくらい成長しているように見えるが、がんは1年前からすでにあったと思われる)
  • 小さなガンの場合、レントゲンでは同様に白く映る骨と重なって見えないことがある
  • 病理検査では、急激に進行するタイプのガンではない
  • PET-CT画像も撮影

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すぐに手術をする?しない?

岡田先生がこの肺がんを「直ぐに手術をする」「すぐにはしない」「手術そのものをしない」のうち三択でどれか選ぶよう研修医たちに質問。三人はそれぞれ以下のように回答した・・・

  • 土井万由子先生 ・・・ 「直ぐに手術をしない」放射線や抗癌剤で小さくしてから取りたい
  • 内田圭一先生 ・・・ 「すぐに手術をする」(理由:もし手術をする技術が自分にあり、肺尖部(肺最上部)に出来たガンがこれ以上大きくなるまでに切除したい)
  • 徳田理奈先生 ・・・ 「直ぐに手術をしない」(理由:鎖骨下動脈から浸潤(しんじゅん)しガンが転移する可能性があるが放射線などの治療により、浸潤がとれる場合もある)

内田圭一先生の補足:

肺尖部(はいせんぶ)のガンは首の神経や鎖骨下動脈などが近く、これらのリンパや血流に乗って転移する可能性が高い。したがってすぐに手術をして切除したい。

鎖骨下動脈にがんが浸潤しているのか?

肺最上部(肺尖部)に出来たガンは鎖骨下動脈ととても広い範囲で接している。

そのため、がんは血管に浸潤(しんじゅん=癌が血管の組織に染み込んでいること)している可能性が高いと考えられる。

ガンの転移を見つける「PET-CT」とは?

ガンは、血液やリンパの流れに乗って元のがんと離れた場所にできる。

そうした転移を調べるための機械が、「PET-CT」と呼ばれる装置。

このCTでは、がん細胞がグルコースという糖分を摂り込む性質を利用してグルコースが集まった部分を見ることができる。

山本さんのPET-CTでは、他にガン転移はなかった。よってステージは3(遠隔転移なし)となる。

抗がん剤を否定するのはまちがい?

岡田先生は、抗がん剤や放射線などの治療が全く効かない人はいないという。

山本さんの場合のように転移がない時は、できるだけガンを小さくするために抗がん剤や放射線治療は必要だと話した。

また、PETで見えない小さなガンに対しても有効なためやはり抗がん剤や放射線などの治療は効果的。ただし、放射線や抗がん剤を使うとその組織部分は手術をするときにもろくなるため手術が難しくならないように総合的に判断することが大切。

複数の医師に意見を聞くことが重要?

肺がんのガイドラインには「切除可能な場合には切除」という文章がある。

これは、担当医師に技量がなく「切除不可能」と判断した場合は手術そのものが無くなるため、技量や経験のある医師が同判断するのか?セカンドオピニオンが大切になってくるという。特に若い先生や経験のない先生にとって切除不可能な基準は低いところにあるため、こうした判断で差が出てしまう。

山本さんの治療法は?

3ヶ月の放射線と抗がん剤を使った治療を行い、小さくなったのを確認したので手術した。

鎖骨下動脈に浸潤があるかどうかは、手術で開かないとわからない。

実際に手術したところ、やはり鎖骨下動脈には浸潤があったが、動脈の根元には浸潤がなかったためクリップで動脈の流れを止めることが出来た。(人工心臓の用意もしていたが必要なくなった)

ただし山本さんの場合は先天的に動脈が細いという奇形があったため、動脈を切除すれば脳梗塞のリスクがあった。

岡田先生は、そのリスクを回避するための用意まで準備、一時的な脳への血流を確保するバイパスを用意(シャントチューブ)し手術は無事成功した。

山本さんの場合は8年間再発もなく元気に過ごしている。

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総合診療医ドクターG反響ツイート

https://twitter.com/depressor_tan/status/824588886147870720

次回ドクターG‐2017年4月5日「シーズン8スタート!」

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