yonta64のテレビ番組ブログ

テレビ番組を見ながら興味のある内容を記憶 ガッテン・あさイチ・NHKスペシャルなど 放送直後の反響ツイートも紹介しています(非公式です)

総合診療医ドクターG「熱が出てだるい」▽順天堂大学、土田拓見先生「感染性大動脈瘤」【2016年2月4日放送要約】



ドクタージェネラル「熱が出てだるい」

2016年2月4日に放送された「ドクタージェネラル総合診療医」は、熱が出てだるいがテーマ。病に隠された本当の原因を探る。42歳宅配便社員が「感染性大動脈瘤」に。ドクターG(土田拓見先生)と研修医たちがその症状から問診によって病気を探り当てる。

【スポンサーリンク】

ドクターG出演者一覧

【放送副題】 「熱が出てだるい」
【司会】 浅草キッド(水道橋博士 玉ちゃん)
【スタジオゲスト】 高田万由子 山崎樹範(番組のファン)
【ドクターG】 内藤俊夫(順天堂大学医学部総合診療科・20年のベテラン医師) 坂本莉乃(順天堂大学医学部総合診療科・書紀として)
【研修医たち】 土田拓見(北海道旭川赤十字病院) 大場美央(千葉県新松戸中央総合病院・最初に確定診断に至った先生) 北野泰斗(奈良県市立奈良病院)

市原拓哉さん(42歳)の症状

市原さんは、42歳。宅配会社の正社員として所長として働くやりて。体力には自信があった。

ところが最近だるくて仕事にならない。

問診の状況は以下の様な状態だった。

  • 少し前から毎日熱が38度5分あり3週間になる(不明熱)、常にだるい
  • 仕事中は体調が悪くなる一方
  • 三週間以上腰付近が痛い(整形外科を受診、痛み止めと湿布をもらっている)
  • 腰が痛くなる前は風邪を引いている(抗生物質を処方)
  • 背中や足も痛くなってきた(間欠性歩行)。足は片方だけで太ももやふくらはぎ(5分で痛くなって歩けなくなる・ひどくなっている。2分位立ち止まって休むと痛みが取れるがまた歩くと痛い)。片方の足の血圧が弱い。
  • 半年前の健康診断で異常はない
  • 受診一昨日からおしっこの色が薄い赤色(タンパク1+、潜血あり)
  • 動脈の雑音あり

腸腰筋膿瘍

腸腰筋膿瘍(ちょうようきんのうよう)とは、腰椎と大腿骨を結ぶ筋肉、腸腰筋が細菌に感染して膿瘍(膿の塊)ができる病気。

症状は「発熱」「腰痛」「背部痛」「足の痛み」など。

尿潜血反応やタンパク質が出ることはないのでそれが合わない部分。

甲状腺機能低下症

甲状腺機能低下症は、甲状腺ホルモンの分泌量が減り代謝が全般的に落ちる病気。代謝が落ちてだるさやむくみ、筋肉痛が出る。

甲状腺機能亢進症の治療薬が効きすぎて逆に低下症になることがある。

腰痛や熱が続くことはないので合わない点はこの部分。

【スポンサーリンク】

急速進行性糸球体腎炎

急速進行性糸球体腎炎とは、血液のろ過をする糸球体に異常が出る病気。

発熱、だるさ、血尿、タンパク尿が出る。

膠原病が原因の時もある。

合わない点は、足の症状。

発熱の仕組み

そもそも病気になって発熱する仕組みは、病原体を白血球が攻撃するため。

攻撃が開始されると白血球は「サイトカイン」を出し脳に「体温をあげよ!」と命令する。そのために体温が上がってくる。

ウィルスにとっては体温が上がるほうが都合が悪い。逆に白血球にとっては体温が高いほうが有利になる。

感染性心内膜炎

感染性心内膜炎(かんせんせいしんないまくえん)とは、心臓の弁が細菌に感染する病気。発熱やだるさをともなう。

また、弁についた細菌の塊が剥がれ血流に乗って脳に到達すると脳梗塞を起こす場合もある。さらに塊が足の血管に到達して詰まれば突然強い痛みが現れる。

心雑音によって知ることができる。正常な音は、心臓の弁が閉まる時に出る音がだけがするが、感染性心内膜炎の場合は弁が閉まりにくいため弁の閉まる音が聞こえにくくなる。(ゴーゴー)と流れる音だけがする。

感染性大動脈瘤

大動脈の内側に細菌が感染。感染して膿の塊ができると血管が大きく膨らんでくる。

発熱、腰痛、背部痛、足の痛みなどが出てくる。コブが破裂すると大量出血により死に至る。

コブが腎動脈に広がると腎臓に血が混じって血尿が出る場合もある。

ドクターGの確定診断は「感染性大動脈瘤」

ドクタージェネラルの最終診断は感染性大動脈瘤だった。

お腹に聴診器を当てると、腹部動脈を流れる血液がコブに押されて無理に流れる時の雑音が聞こえていた。

拓哉さんは、その後詳細な検査を実施、動脈にコブがあることが確認され。

2ヶ月後、動脈の一部を人工血管に置き換える手術をして無事に仕事を再開している。

【スポンサーリンク】

次回の「ドクターG」は…

次回のドクタージェネラルは、2月18日よる10時放送。「深刻な食欲不振で痩せ続ける患者さん」。病気を探る手がかりはフラダンス?

今回のドクタージェネラルをさらにまとめてみる

  • 最終診断名は「感染性大動脈瘤
  • 38度位の熱が3週間も続く
  • 体調は良くなることがなく悪くなる一方
  • 腰が痛い(腰の動脈瘤の影響)
  • 動脈瘤が血流を邪魔して足に血液が流れないので、動脈瘤がある方の足が痛くなる。止まって血流が戻り回復するが歩き出すと再発する(間欠性歩行)
  • おしっこが血尿(感染動脈瘤が腎臓に広がったため)
  • 腹部の動脈で雑音が聞こえる(最初心臓の雑音と思ったが実は腰の動脈で鳴っていたのが漏れ聞こえていた状態だった)

ドクタージェネラル関連グッズ

医者は病気をどう推理するか