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要約「チョイス@病気になったとき あなどれない足の静脈りゅう」▽下肢静脈瘤、レーザー血管内治療ほか【2016年5月21日(土)放送内容 NHK Eテレ】



チョイス@足の静脈りゅう

2016年5月21日(土曜日)に放送された「チョイス@病気になったとき」は、足の静脈りゅう。むくみ、だるい、足がつるなどが「下肢静脈瘤」にまつわる症状であることも多い。

痛みや浮き出た血管を長年放置していると、悪化して潰瘍になり皮膚が剥がれ落ちることも。日帰り手術や、静脈りゅう(じょうみゃくりゅう)を予防するストレッチなどを紹介。

チョイス@病気になったとき出演者

【放送日時】 2016年5月21日(土曜日)よる20時(約45分)
【放送局】 NHK Eテレ
【放送タイトル】 あなどれない!足の静脈りゅう
【司会】 八嶋智人 大和田美帆
【チョイスコンシェルジュ】 中條誠子(NHKアナウンサー)

【スタジオゲスト医師】 広川雅之(血管外科・お茶の水血管外科クリニック院長)

今日のチョイスまとめ

  • 命にかかわる恐ろしい病気ではないので、日常生活に負担が出た時に考えれば良い
  • 「足切断」「血栓が飛んで死ぬ」など脅して無理に手術をすすめる病院もあるので、適切な治療を受ける

足の静脈りゅうとは?

足の静脈りゅうは、「静脈の瘤」と書いて静脈りゅうと読む。

足に静脈の血管がぼこっと浮き出てくる病気。

足の内部で蛇かミミズがはっているように見えるので、見た目はぎょっとする。

足の静脈りゅうは、紀元前1500年頃から知られていて当時パピルスにも記録されている。

岡部ひろみさん(62歳)の場合

最初の異変は出産した、30代の頃。

当時の写真が残っている。岡部さんの右足のふくらはぎの血管が浮き出ている。

最初は何も感じなかったが、数年経つうちにむくみや足のだるさを感じるようになった。

しかしそのまま放置。別の診療でたまたま発見した皮膚科の医師が「もしかすると血管の病気かもしれない」と言われ、血管外科を受診した。

病名は「下肢静脈瘤」

岡部さんは、下肢静脈瘤であることがわかった。

動脈は、心臓から酸素や栄養を運んでいる。

その後、静脈を通って血液が二酸化炭素や老廃物を運び心臓へ戻ってくる。

中でも足の静脈は、心臓から一番遠い場所から重力に反して血液を持ちあげなければならない。

足の静脈は「深部静脈(=足の中心を流れる)」と「表在静脈(=足の表面を流れる)」がある。

これら静脈のいたるところには弁がついていて、血液を上に運んで逆流を防止している。これを「逆流防止弁」という。

しかしこの弁が壊れてしまうと、静脈の内分どんどん血液がたまり、やがて血管が膨らんでしまう。

特に立っている時間が長いとより太く膨らみ、足の表面に浮き出てくる。(=表在静脈が浮き出てくる)

さらに、溜まった血液からは、水分が滲み出し「むくみ」「だるさ」を引き起こす。

岡部さんの以前の仕事は幼稚園の先生、1日6時間以上も立って仕事していた。

また、二人の出産の時、静脈りゅうはさらに悪化したと考えられる。

静脈りゅう発症の割合

足の静脈りゅうの発症を年代別に見てみると。

  • 15~29歳 … 13%
  • 30~49歳 … 55%
  • 50~69歳 … 61%
  • 70歳~ … 75%

と70歳以上から発症する人がとても多い。

意外と自分の足をじっくり見る人はいない。お風呂などでじっくり見てみると下肢静脈瘤を発見する場合も多いという。

静脈りゅうの種類

  • 伏在型(ふくざいがた) … 足表面がボコボコ膨らむタイプ。進行すると、むくみ、腫れ、だるさ、痛みが出る。
  • 網目状(クモの巣状) … 毛細血管タイプ。表面が凸凹しないが青いペンで線を引いた網目のように血管の筋が出る。病気としてはあまり心配はない。

足の静脈りゅうになりやすい人

  • 長時間立ち仕事 … 教師など
  • 運動不足 … ふくらはぎの筋肉が弱く足に血液がたまりやすい
  • 肥満
  • 妊娠・出産 … プロゲステロンというホルモンで血管が伸びやすくなる。弁の付いている血管が引っ張られて弁の機能を弱める。出産時に壊れた弁が治らない場合がある。出産後治るが、50代を超えた頃若い時に壊れた弁が足を引っ張ることも
  • 女性
  • 家族歴

治療のタイミングは?

進行しても基本的に命にかかわる病気ではない。

そのため、生活上で困ったときに医師に相談すればよい。

一度なると、治ることはなく徐々に進行してゆく。

チョイス「血管内治療」

岡部さんのチョイス。

岡部さんは、60歳を過ぎた頃、夜寝ていて朝方こむら返りを起こすように。

これが長い間毎晩続き痛くつらくて病院に行くことに。

岡部さんが選んだのは、「血管内治療」。

これは、レーザーファイバーを血管内に通し、膨らんだ血管を焼く手術。

焼いて閉じた血管はやがて消滅し、静脈りゅうはなくなる。

細い血管が消滅しても、深部静脈には余裕があり問題はないという。

手術は日帰りで、歩いて帰ることができる。

手術後は、「弾性ストッキング」という医療用のストッキングを履き、血液を戻しやすくする。

合併症が起きるリスクは極まれ

極めてまれに、エコノミークラス症候群のように、深部静脈に溜まった血の塊が飛ぶことがある。

しかしこの副作用はカテーテル治療では極稀なことで殆どの場合心配はないという。

1000分の1から2000分の1の確率で起きる。

血管内治療(レーザー)の費用は?

2011年から健康保険の対象となっているので、3割負担で5万円(目安)。

また、高周波治療器を使う方法もあり、2014年に保険負担の適用になっている。

症状がないのに手術をすすめる病院に注意

症状がないのに「放置すると血栓が飛んで死ぬ」「悪化すると足を切断」などと不安を煽って無理に手術をすすめる病院があるので注意が必要。

より高額な自費診療をわざとすすめる病院もあるので注意。

チョイス「硬化療法」

網目状の静脈りゅうには、「硬化療法」が効果的。

血管を固める治療。

「フォーム硬化療法」は、薬剤に細かな泡(=空気)を混入させて、浮き出た血管を固める治療が行なわれている。

血液を固めて血液が流れなくなると、血管はやがて体内に吸収され無くなってしまう。

麻酔なしで10分で治療は終わるという。

硬化療法のお値段は?

硬化療法も保険適用内となっていて、3割負担で1回(片足)5,000円くらい。

弾性ストッキング療法

足先に行くほど圧力が強くかかるようになっている特殊なストッキング。

市販のものもあるが、医療用の弾性ストッキングは、ゴムのようにかなり固い。

番組では弾性ストッキングコンダクターの下川千佐子さんが登場。履くのにかなりコツが必要な弾性ストッキングをうまく履く方法を伝授。

  1. ストッキングのかかと部分をつまみ裏返す
  2. かかと部分を自分のかかとに合わせ両側を引っ張りはめる
  3. 裏返った部分を一気に足に履く
  4. かかと部分を中心に微調整して完成

日中立っているときに履く。寝ている時には外す。

下肢静脈瘤が治ることはない。しかし症状の緩和、進行を遅らせる。さらに、手術後の回復を手助ける役割がある。

あなどれない静脈りゅうの場合も?

森田きみ子さん(67歳)の場合。

夫と二人で青果店を営み立ち仕事が多い。

足が暖まってくるとひどい痒みが襲うようになった。

水虫のようなしんから来る痒みに我慢できずかきこわしてしまい皮膚はボロボロに。

皮膚科に行き塗り薬を塗るがまったく効かない。

皮膚に穴が空き「潰瘍」になってしまった。

2年もこの毎日が続き、皮膚科の先生に静脈りゅうかも知れないと言われ、血管外科へ。

なぜ静脈りゅうでかゆみが?

どうして静脈りゅう痒くなるの?

それは「うっ滞性皮膚炎」が原因。

うっ滞性皮膚炎とは、静脈りゅうで溜まった血液からしみだした成分が皮膚に炎症を引き起こし皮膚の内側から皮膚バリア機能を壊しかゆみを出す。

森田さんは、血管外科で血管内治療を行った結果症状は無くなり、普通の生活を取り戻した。

また、生活改善もチョイス。

  • 仕事で立つ時間を出来るだけ減らす
  • 座っていても、足を隣の椅子に掛けるなどして足を高くする工夫
  • 足首を動かして足に血液がたまらないように
  • 足元に座布団を入れて足を高くする工夫

などをした。3年はかかると思っていたが、1年で傷も治ったという。皮膚炎が静脈りゅうによって起こっているとわかるのは皮膚科には難しいため、塗り薬に効果がないときは原因が静脈りゅうにないか検討することも必要。

つま先立ち体操

静脈りゅうを予防する体操も紹介された。

  • つま先立ち運動 … 椅子などの背もたれを支えに立ち、つま先立ちを10回(電車のつり革につかまりながら電車の中でこっそりできる体操)
  • ゴキブリ体操 … 床に横になって、足と手を上にあげゴキブリがひっくり返ったように手足をバタバタさせる。30秒位続ける

チョイス病気になったとき反響ツイート

https://twitter.com/a_kasei/status/733975883866742784

次回のチョイス病気になったときは…

次回は、重大な病が隠れているかも?「手のしびれ」。土曜日よる8時から放送。

前回のチョイス病気になったときは…

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