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チョイス@病気になった時 放送まとめ「子どもの食物アレルギー」▽経口免疫療法、食物負荷試験など【2016年3月5日(土曜日)NHK】



今日のチョイス@病気になった時

2016年3月5日(土曜日)放送の「チョイス@病気になった時」は、子どもの食物アレルギーについて。現在では乳児の10人に1人が何らかのアレルギーにかかっていると言われる時代。しかし最新情報によれば、今までやってきた予防法が間違いだという事がわかったという。最新治療「食物負荷試験」「経口免疫療法」について紹介

チョイス@病気になった時出演

【番組副題】 子どもの食物アレルギー
【放送局】 NHK Eテレ よる8時放送(45分)
【司会】 星田英利 浜島直子
【チョイスアドバイザー】 小山径(NHKアナウンサー)

【スペシャルチョイスアドバイザー】 大矢幸弘(国立成育医療研究センター)

食物アレルギーのウソ・ホント

近年になってわかった、食物アレルギーのウソ・ホントとは以下の様なもの。

  • 食物アレルギーになってしまったら一生その食品を食べられない … ウソ
  • 離乳食は遅くから始めたほうが食物アレルギーになりにくい … ウソ
  • 母親も妊娠・授乳中は原因になりやすい食品を避けるべき … ウソ

食物アレルギーを持つお子さんの一日

4月から保育園に入園する予定のRくん(5歳)。

Rくんが食物アレルギーと診断されたのは1歳半の時。

「卵・小麦・乳製品」の三品目にアレルギーがあることが判明した。

何かを口にする時は必ず原材料とアレルギー表示を確認。

家以外で食事するということがとても怖く、3歳の頃近所のお店で開かれたお食事会で出たカレーを食べてしまい、蕁麻疹を発症。

慌てて病院へ。

大矢幸弘先生(国立成育医療研究センターアレルギー科医長)によれば、もう少し進行するとアナフィラキシーショックになることがわかる。

さらに、その後の調べで「前のお客さんが使った粉チーズが皿に飛び散っていたの原因」その粉チーズがRくんの口に入ってしまったのだ。

食物アレルギーのしくみ

本来は害のないものを敵とみなし免疫システムが自分の体を攻撃してしまう。

これが食物アレルギー。

アナフィラキシーとは?

複数の臓器でおこる全身性のアレルギー症状。

例えば、じんましん+呼吸困難など。

アナフィラキシーショックとは、血圧が下がって意識がなくなるなど特に重篤な状態を言う。

エピペンとは?

急に子どもが発症した場合は、「エピペン(アドレナリン自己注射薬)」を使い救急車を呼ぶ。医師が処方するもので必要な患者さんは前もって渡されている。

自分で訓練もしているが、打つ前に意識が無くなる場合があるため、周りの大人がエピペンを探して打つということも想定しておいてほしいと番組では解説した。

アナフィラキシー補助治療剤 - アドレナリン自己注射薬 エピペン|ファイザー

  1. 正しい向きに持ち(針の出る先端に注意)
  2. 安全弁を外し
  3. 太ももの前外側の所にぐっと押し当てる(服の上でも良い)
  4. 針が出て数秒間薬液が注入される(数秒注入されるまで置く)

アレルギーの原因として多い食べ物

卵 小麦 牛乳 ピーナッツ 果物 海老・カニ 魚卵など。

特に乳幼児には、「卵」「小麦」「ピーナッツ」が多い。

子どもに多い「卵」「小麦」「ピーナッツ」は小学校に上る前に8割位のお子さんが治ると言われている。

これが診断の鍵!食物負荷試験とは?

国立成育医療研究センターでは、食物負荷試験を行っている。

(元亜紀さんが担当)

実際に牛乳などを与えてみて、どれくらいの量までならOKなのかをチェックするという試験。医師や看護師、保護者が監視しながら注意深く行う。

Rくんも国立成育医療研究センターにてこのテストを受けた。

0.5mlからスタートし、血圧などを確認。合計3.5mlまで何も症状が出なかった。

Rくんのお母さんも「今まで、すべて避けるべきだと思っていたのが少しでも飲めることがわかり気持ちが和らいだ」と話す。

家庭ではアナフィラキシーショックに対応できないので行ってはいけない。

最近は、全国の病院で「食物負荷試験」が受けられるようになってきたと、大矢幸弘先生。

受けられる病院は「食物アレルギー研究会」のホームページにリストが紹介されている。(費用は日帰りで2万円(3割負担)さらに、子ども医療費助成制度でさらに負担が抑えられる))

食物アレルギー研究会

食物負荷試験で生活が一変したKくん

現在2歳の、Kくん。

生後1ヶ月で湿疹が現れた。皮膚科を受診すると「乳児性湿疹」と誤診。塗り薬が全く効かないので、別の病院で血液検査をしたところ「牛乳」「卵」「小麦」にアレルギー反応。

完全除去をするように医師に言われた。

様々な工夫をし、病院を回ったが、一向に湿疹は治らない。

ある日新聞で見た「国立成育医療研究センター」の名前。Kくん一家は「国立成育医療研究センター」を受診するというチョイスをした。

www.ncchd.go.jp

国立成育医療研究センターの橋本みゆき先生によれば、Kくんは食物負荷試験の結果、完全除去をするほどの食物アレルギーではないということがわかったのだ。

「今までの苦労はなんだったのか?」という複雑な気持ちになったという。

実は、血液検査で陽性となってもそれは食べてはいけないということではない。

その後、皮膚の治療も同じ病院でしてもらい劇的に良くなったという。

「完全除去」になる子どもたちはかなり少ない。

また完全除去を長年続けると完全に食べられなくなる可能性も出てくる。

離乳食は遅くから始めたほうが良い?

イギリスの研究では、0歳の時からピーナッツを与えたほうが、ピーナッツアレルギーにならない子どもが多かった。

この研究によれば、離乳食を遅くしても食物アレルギーにならないということはないことが判明した。

母親が妊娠中・授乳中にアレルギー物質を避ける

研究の結果母親がアレルギー食物を避けても生まれた子どものアレルギー体質に変わりはなかった。

さらに、アレルギー食物を避けていた母親から生まれたこどもは体重も少なかったのでむしろ害になる可能性がある。

現在のガイドラインには「妊娠・授乳中の母親は自由に食べて良い」という説明に変わったという。

食物アレルギーは「荒れた皮膚」!

実は、食物アレルギーの原因は「荒れた皮膚」だった。

正常な皮膚は表面にバリヤーの脂や細胞があり、外部から入ってくるアレルゲンをブロックしているが、荒れた皮膚はアレルゲンが皮膚から侵入する。

生まれたての赤ちゃんは皮膚がつるつるしているが、生後数ヶ月すると湿疹が出来てくるとそれを掻きむしって皮膚に傷ができる。

食べ物は肌に塗らない!

その傷から、家庭のホコリなどに含まれたアレルゲン物質(卵や小麦など)が付着、侵入して子どもの内部でこれら卵や小麦の抗体が作られ、次回口から入ってきた時に攻撃を開始するという仕組み。

イギリスでは、多くのお母さんが赤ん坊にピーナッツオイルを塗っていたためピーナッツアレルギーが多いということもわかった。

つまり「食べ物は肌に塗らない」ことが大切。危険性は高い。

  • (肌に塗る)食物由来の製品が食物アレルギーになる場合がある
  • 食べ物が常に皮膚に触れるようにしない

最新の治療法「経口免疫療法」について

現在3歳のYちゃん。

生まれて間もない生後3ヶ月頃から深刻なアトピー性皮膚炎に。

1歳の時、食物負荷試験を受けた。

そうめん7.5gで重篤な症状(アナフィラキシー)がでる。

そこで「経口免疫療法(緩叙法・かんじょほう)」をチョイス。

専門医の指導のもと、そうめん5ミリなどアナフィラキシーが出ない極わずかのアレルゲンを毎日食べてゆくという治療法。

主治医の判断で少しずつ数年をかけて量をふやしてゆく。

Yちゃんは、1年半で小麦に関しては「完全解除(なんでも食べていいよという状況)」となり食べられるように。

(VTR出演医師:齋藤麻耶子・国立成育医療研究センター)

(※経口免疫療法は医師の診断が必要なので家庭でやってはいけない)

経口免疫療法がなぜ効くのか?

例えば小麦の症状が出てしまうボーダーラインを調べ、症状が出ない安全な分量の小麦を与える。

それを長期間毎日毎日食べ続けるとやがてボーダーラインに余裕が出て上がってくる。

医師の判断とタイミングで負荷試験を繰り返し小麦を増やしボーダーラインを更に上げてゆくと最終的に「完全解除」となる。

どの食品でも非常に効果があるという。しかし非常に時間がかかるので忍耐が必要になる。

次回の「チョイス病気になった時」は…

次回は、まとめスペシャル「血液の病気」。貧血を克服するチョイスや白血病を克服するチョイス。最新治療法を紹介。土曜よる8時放送。

チョイス病気になった時反響ツイート

https://twitter.com/suzumaru_ecchan/status/706041863472553984

https://twitter.com/Rfssica_tv/status/706071765139607552

https://twitter.com/kirakirahoney/status/706084491811368960

チョイス@病気になったとき関連グッズ

食物アレルギーのすべてがわかる本 (健康ライブラリーイラスト版)

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