今回の『ブラタモリ』はこんな内容!
2017年11月4日(土曜日)放送の『ブラタモリ』は、洞爺湖の探求です。放送内容を3行でまとめてみると…
- 洞爺湖サミットメモリアルテラスからロケスタート!
- 旅のお題は「なぜ”世界の洞爺湖”になった?」
- 現在も続く洞爺湖周辺の火山活動が温泉などの宝をもたらした…その歴史とは?
『ブラタモリ』番組データ
【放送日時】 2017年11月4日(土曜日)19:30~20:15
【放送局】 NHK総合
【ロケ地】 洞爺湖(北海道)
【出演】 タモリ 近江友里恵(アナウンサー)
【語り】 草なぎ剛
【オープニングテーマ】 井上陽水
「洞爺湖サミットメモリアルテラス」からロケスタート!
G8洞爺湖サミット(2008年)が行われた「サミットメモリアルテラス」近くからロケスタート。タモリさんと近江アナが2008年に各国首相が見たであろう場所に居ます。
タモリさんは、洞爺湖を訪れるのは初めて(20数年前乗り換えでかすめた事はあるとのこと)、近江アナも初めてです。
洞爺湖を一望できる高台から雲がかかった雄大な景色を見て二人とも感動。まるで海のように大きな湖です。
タモリさんは、G8洞爺湖サミットで当時福田首相が立った場所で、近江アナは隣のサルコジ大統領が立った場所で記念撮影しました。
今回の旅の舞台「洞爺湖」とは?
洞爺湖は真ん中に大きな島が浮かぶ独特な形をした湖。
その大きさは、東京ドーム1500個分もあります。
湖畔には、有珠山(うすざん)や昭和新山(しょうわしんざん)という全国的に有名な活火山もあり、観光客は年間300万人も訪れています。
旅のお題「なぜ”世界の洞爺湖”になった?」
タモテバコが登場。今回の旅のお題は「なぜ”世界の洞爺湖”になった?」。
案内人は、北翔大学教育学部文化学部准教授の 横山光さん(火山地質学・理科教育学)です。
ユネスコ世界ジオパーク
世界的に有名になったのはサミットが開催されたからだけではありません。
この一帯は、ユネスコが世界的に貴重な地形や地質があると認めた場所「ユネスコ世界ジオパーク(=地質学の世界遺産的なもの)」でもあったんです。
日本では、「洞爺湖」の他に「有珠山(洞爺湖)」「糸魚川」「島原半島」が初認定されています。
洞爺湖湖畔に移動「中島を観察」
サミット会場を降りて、洞爺湖湖畔にやって来たタモリさん一行。
湖の内部に浮かぶ島「中島(かなじま)」をより近くで観察…、中島は大小幾つかの島が重なって出来ていて複雑な形をしています。
中島を観察するため、ボートに乗って近寄りました。
火山活動と洞爺湖の成り立ち…
洞爺湖は以下のような成り立ちになっています。
- 11万年前 … 幾つもの火山が噴火してやがて窪地となりそこに雨水などが貯まって湖になる
- 5万年前 … 湖の中心で幾つかの火山活動があり中島が完成
不思議な浅瀬を発見?
タモリさんと近江アナが中島の周辺の湖を船で探索すると、一箇所だけ急激に浅瀬になっている場所がありました。この浅瀬以外は水深180メートルもある深い湖です。
実はこの浅瀬は、海底にあるもう一つの火山の山頂でした。ちょうど水面とてっぺんが同じ高さになっているため、船からは浅瀬のように見えたのでした。
山全体が水の中にあるおかげで、5万年前に出来てから土も草も木も生えていない裸の火山を観察できます。
湖の中に火山の山頂。
— 未来探偵の桜井@11/12モダンタイム (@b_berry1934) 2017年11月8日
地球のメッセージが湧き出て形になった昭和新山!ブラタモリ洞爺湖編すごく面白くて勉強になったー。これを踏まえてまた訪れたいなぁ。 pic.twitter.com/AFT5iMunpJ
世界の”洞爺湖”大人気の温泉とは?
世界の洞爺湖に欠かせないもう一つの魅力は「温泉=洞爺湖温泉」です。
年間宿泊客数88万人を誇る北海道有数の温泉街です。タモリさんと、近江アナが湖畔のホテルに設置してあった足湯に入ってみました。
思いの外お湯が熱かったタモリさん「アツい!アツいよ~!」と叫びながら足湯体験。
しだいに暑さに慣れてくるかと思いきややはり少し熱めだったようです。
源泉温度は100度以上。塩化物泉、効能は慢性皮膚病、やけど、冷え性などです。
この温泉は活火山「有珠山(うすざん)」の麓にあり、有珠山の火山活動によって火山ガスも溶け込んだミネラル豊富な温泉が今も湧き出ているとのことです。
1910年に水蒸気爆発発生!温泉街が誕生?
この温泉街は比較的新しいものです。
1910年以前にはなにもない野原だったのですが、1910年に同時多発的に水蒸気爆発が発生。
マグマのパワーが一気に地表に現れ温泉が完成しました。
洞爺湖温泉は出来てから、わずか100年余りたった1回の噴火で出来た極めて新しい温泉です。
- 1910年(明治43年)
- 1944年(昭和19年)
- 1977年(昭和52年)
- 2000年(平成12年)
に計4回噴火(だいたい30年おきに)が起きています。
洞爺湖の名前が全世界に轟いた?「昭和新山」の噴火とは?
タモリさんが「教科書にも乗ってるもんね」と見たかったという「昭和新山(しょうわしんざん)」へ移動。
「うううむこれが昭和新山かぁ~凄い光景ですね!」と本物を目の前に感慨深げです。
昭和新山が出来る前は、広大な麦畑が広がる単なる平地でした。
しかし、1945年9月から約2年間かけてどんどん盛り上がってしまいました。
当時麦畑の所有していた方の驚きが目に浮かぶとタモリさん。
しかも、タモリさんは1945年8月生まれですのでタモリさんのほうが年上です。
わずか2年で急成長を遂げた大物ルーキーに同級生タモリさんも親近感を覚えます。
昭和新山の山頂の山肌は現在もゴツゴツした岩で覆われ水蒸気がもくもくと吹き上がっていて活火山で有ることがよくわかります。
昭和新山 所有者 三松三朗さん登場!
実は、昭和新山は私有地に出来たため所有者がおられます。
「火山所有者」って肩書き、すごいなw #NHK #ブラタモリ pic.twitter.com/NIXCBvckL9
— a_Cyg (@a_Cyg) 2017年11月4日
その所有者「三松三朗」さん(80歳)がタモリさんとご対面しました。
昭和新山は私有地のため一般人々の立ち入りはできません。そこで所有者の三松三朗さんに許可をいただきました。
出来ばかりの時は草木がありませんでしたが、現在は草木が茂っているためタモリさんも草をかき分けての登山です。
到着した山頂付近の岩肌は赤く”天然レンガ”と呼ばれる岩で覆われていました。
天然レンガとは、麦畑の粘土などがマグマの熱で焼かれまるで天然のレンガのような岩になったものです。このエリアが如何に高温になったのか物語ります。
さらに溶岩の粘り気が強かったため、溶岩が殆ど流れないまま盛り上がりました。
昭和新山が世界的に有名になったのは、火山の生まれた時から山に成長するまで人類が全て記録可能だったからです。
記録したのは、昭和新山の所有者、三松三朗さんの義理のお父さんである、三松正夫さんです。
三松正夫さんは、本職は郵便局の局長さん。地元の地質に興味を持っていたため約2年間、昭和新山の成長過程を自作の測量機器を駆使して詳細に記録したそうです。(※戦時中だったため国土の測量をすることはとても困難でした。”非国民”となる可能性もありました)
中学の理科と高校地理に必ず出てくる昭和新山 #ブラタモリ pic.twitter.com/EVFXfaciDG
— ねこやまだ (@msao211) 2017年11月4日
その後三松正夫さんは私財を使って昭和新山を買い取りました。
その結果、昭和新山とその成長記録は次の世代に貴重な遺産を残すことが出来ました。
火山とともに生きる噴火と向き合う人々…
その後もこの地域では噴火が繰り返されました。
1977年(昭和52年)には、有珠山の頂上で噴火が発生。
なんと翌年まで大規模な噴火活動は続き二人が亡くなり一人が行方不明になり、麓の住民は一時孤立状態となりました。
2000年(平成12年)には今までの調査を活かし、噴火前の予兆(火山性地震)を捉えることで迅速が1万人の住人の避難行動がとられ、死亡・行方不明者は0人という成果を残しました。
2000年の噴火の現場へ…
タモリさん一行は、2000年の噴火の現場へ移動。
噴火によって流れ出た溶岩が道路を分断した場所を見学。この付近は火山活動の痕跡を後世に伝えるために隆起して断層(断層崖=だんそうがい)が出来た場所なども保存している散策路エリアになっていました。
「同級生である昭和新山と会えたということが今回の旅の一番の思い出です」とタモリさんが番組を締めくくりました。
(※2017年11月4日・土曜日放送より)
『ブラタモリ』反響ツイート
4日放送の「ブラタモリ」観ています。洞爺湖編。
— 永岡秀樹🌗生前準備デザイナー (@kokoro_yuigon) 2017年11月7日
昭和新山の精緻な記録を残したご先祖のエピソードには、胸を衝かれました。伊能忠敬を彷彿とさせるような話ですが、こんな人が市井に無数にいたからこそ今の日本があるのだよなぁ、とつくづく。
ブラタモリ#89 洞爺湖 13.0%
— ひなげし (@tsuyo079pon) 2017年11月7日
安定してます#ブラタモリ
ブラタモリ洞爺湖編なう。
— さいっち (@jukitai_si) 2017年11月7日
面白すぎる(笑)
昭和新山って私有地なんだねww#ブラタモリ
ブラタモリ、洞爺湖や。銀時の木刀んとこやん。いつか行きてえ。つか、オレの故郷、島原半島って世界ジオパークなのかよォォォ!#洞爺湖 #ジオパーク #ユネスコ #銀魂 #gintama https://t.co/b5wTRflHPj pic.twitter.com/FQM0Zvaynq
— 氏原ワタル (@does_wataru) 2017年11月7日
#ジオパーク洞爺湖
— ルルオンザブリッヂ (@OYS877LpbNtUY2C) 2017年11月7日
ブラタモリでも🍂🍁世界の洞爺湖 pic.twitter.com/DaGuqv8sHH
ブラタモリの洞爺湖の回観た。洞爺湖はよく行ったから懐かしかったなあ。三松さんと三松さんは郵便局勤務で、そうそう三松さん!と盛り上がる我が家。
— mug (@mimug) 2017年11月8日
録画してたブラタモリ見てた
— じょーさん (@joh0live) 2017年11月8日
洞爺湖って地質学的にすごいだけじゃなく人の文化としても素晴らしいな!
またひとつ行きたいところが出来た♪
ブラタモリの洞爺湖の回見てるけど何か感動した。
— いまごん (@backpasser) 2017年11月9日
初めて来た街を歩くときは頭の中でブラタモリのテーマが流れ出す。
— うそぶく (@usobuku) 2017年11月9日
流行語に「さすがタモリさん」は入らなかったのか。 #ブラタモリ
— addneeds (@addneeds) 2017年11月9日
次回の『ブラタモリ』は再び名古屋
次回のブラタモリは、18日(土曜日)夜7時30分から。タモリさんが再び名古屋を訪れます。