NHKスペシャル「人類誕生」第1弾!
2018年4月8日(日曜日)に放送のNスペは、シリーズ「人類誕生」第1集。
アフリカ大陸のか弱い生物に過ぎなかった猿人たちが、様々な偶然の贈り物によって私たちのご先祖様「ホモ・サピエンス」に進化するまでを高橋一生さんがナビゲート!スクエア・エニックスによる最新CGと近年判明した研究成果を紹介――。
NHKスペシャル「人類誕生」1 番組データ
【放送日時】 2018年4月8日(日曜日)21:00~21:50
【放送局】 NHK総合テレビ
【番組タイトル】 NHKスペシャル 人類誕生 第1集「こうしてヒトが生まれた」
【出演】 高橋一生(37歳)
【スタジオゲスト専門家】 馬場悠男(国立科学博物館 名誉研究員)
【語り】 和久田麻由子
【音楽】 大間々昴(おおままたかし) 兼松衆
いっぽん道ではなかった人類進化への道「ラミダス猿人」
私たち人類の共通の祖先は「アルディピテクス・ラミダス(ラミダス猿人)」です。
ラミダス猿人から複数に枝分かれして、多種多様な猿人が生まれました。
枝分かれした、その他の祖先たちは一体どうなったのでしょうか?……実は、私たちホモ・サピエンス以外はすべて絶滅してしまったのです――。
人類の進化表 - 世界の歴史まっぷ https://t.co/oTFc1Q1bE9
— 世界の歴史まっぷ (@joe___yabuki) 2018年3月11日
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ホモ・ハビリス, アウストラロピテクス, ジャワ原人, 北京原人, ネアンデルタール人, クロマニョン人, 周口店上洞人 pic.twitter.com/Si3WMIGBXK
――私たちのご先祖さま、アルディピテクス・ラミダスは、およそ450万年から430万年前に生息、二本足で歩く最古の人類でした。(発見したのは、カリフォルニア大学バークレー校のティム・ホワイト博士のグループ)
地殻変動のおかげで生き残った”ラミダス”!?
当時は四本足で歩行する猿が大多数の優勢でしたが、ラミダス達はアフリカ大陸の木の上で二足歩行を始めていたのです…。この二足歩行が後の生存競争を勝ち抜くきっかけとなりました。
うっそうとした森での二足歩行は不利でしたが、数万年という年月のうちに、大自然は地殻変動によってラミダスの進化に有利な地形を与えたのです。
アフリカ大陸を裂く地殻変動によって出来た、巨大な大地の割れ目は、山脈が出来広大な乾燥地帯を作り出しました。
四つ足の猿が有利な森を減少させ、二足歩行のラミダス猿人が有利な平原がどんどん広がっていきました。
森が少ない平原は、四本足よりも二足歩行で樹木の少ない地上をスイスイ移動でき、遠くで収穫したエサを生活エリアに楽に運び込むことが出来るため他の動物に比べ圧倒的に有利だったのです。
人類のご先祖さまも「一夫一婦制」だった!?
オーウェン・ラブジョイ教授(アメリカ ケント州立大学)によれば、ラミダス猿人たちはすでに一夫一妻制(特定の雄と雌同士がつがいになる)でした。
メスは子どもを育て、オスは食べ物を集めることに専念できる「男女分業体制」が発達していました。
私たちの祖先は、雄同士が争って多くのメスを得るよりも「一夫一妻制」によって争わず効率的に子孫を繁栄させることに成功したのでした。
国立科学博物館の馬場先生によれば、私たちは生物学的に見ても一夫一妻制の子孫から誕生した特徴を持っているといいます。それは――
- チンパンジーなどに比べて犬歯が小さくなっている⇒メスを獲得するために大きく進化した犬歯が小さい⇒一夫一妻制なので雄同士の争いが少ない
- 男女ともにほぼ同じ体格⇒チンパンジーのように体格の大きなオスが多くのメスを従える必要がない
#人類誕生 そしてニコ生実況、ご視聴いただきありがとうございました。
— FINAL FANTASY XV (@FFXVJP) 2018年4月8日
ハイエンドCGで描かれたラミダスくんはいかがでしたか?
次回放送は5月13日、ぜひご覧ください。https://t.co/GqBdjiiNkV pic.twitter.com/oXPOAfIXmW
約370万年前「アファレンシス」の登場
(ラミダス猿人⇒アファレンシス猿人へ)
ラミダス猿人の後を受け継いだ「アウストラロ・アファレンシス」は、およそ370万から300万年前に生息した類人猿です。
ラミダス猿人に比べて体が大きく(身長150センチ)、ほぼ地上に適応して草原で暮らしていました。
ラエトリ遺跡(Laetoli)で発掘を担当する、フェデリス・マサオ博士(ダルエスサラーム大学)は、アファレンシスの足跡を発見。
しかしまだ、槍などの武器は持たず、肉食動物に襲われ放題。生き残るためには「常に集団で行動し、”数だけが頼り”」だったそうです…。
約300万年前…きゃしゃな「ホモ族」と頑丈な「パラントロプス族」に枝分かれ
その後(約300万年前)、体格が華奢なホモ族と頑丈なパラントロプス族(頑丈型猿人)に枝分かれした人類。
体格が頑丈なパラントロプス族の「ボイセイ」とホモ・ハビリス族は、ほぼ同じ時代に60万年の間共存していました。
アメリカ・ウィスコンシン大学の、ヘンリー・バン博士によれば、ホモ・ハビリス族は約270万年前、偶然「武器・道具(石器)」を発明しています。
一方、強靱だったパラントロプス族は道具を生み出すことがなく、絶滅してしまいました。
道具を生み出したことが、私たちの祖先「ホモ・ハビリス族」にとって生き残りの分岐点となったのです。
約180万~5万年前に登場した「ホモ・エレクトス」とは?
ホモエレクトス 180-500万年前に生息(NHK人類誕生1)より pic.twitter.com/uvgGG5yCz4
— テレビ番組ブログ (@yonta24blog) 2018年5月13日
――その後、およそ180万年から5万年前に登場したのが「ホモ・エレクトス」です。
ホモ・ハビリスよりも身長が高く、体毛が薄いという特徴は現代人「ホモ・サピエンス」とほとんど体つきも変わりません。
グルジア(今は「ジョージア」と名前が変わっています)のドマニシ遺跡では、ホモ・エレクトスと同じ場所で数多くの大型草食動物の骨も発見(ジョージア国立博物館・デビッド・ロルドキパニゼ博士)。
ホモ・エレクトスは脳が発達し日常的に狩りをして栄養豊富な肉を食べていたことが解っています。(肉を豊富に食べていたため、脳が発達したと考えられています)
ダニエル・リーバーマン博士(ハーバード大学)によると、ホモ・エレクトスは、狩りの道具や足跡での追跡など頭脳を使って狩られる側から、狩る側へ進化したのでした。
さらに、体毛が薄くなったホモ・エレクトスは、体温の調節が可能になり、体毛に覆われた動物よりも長距離動けるようになっていました。
こうして勢力を拡大したホモ・エレクトスはアフリカを出て、アジア各地に広がっていきました。(ホモ・エレクトスは、北京原人、ジャワ原人と同族と考えられる)
ホモ・ハイデルベルゲンシスへの進化
さらにホモ・エレクトスからは、ホモ・ハイデルベルゲンシスへ進化しました。
ホモ・ハイデルベルゲンシスはヨーロッパでネアンデルタール人へ、アフリカではホモ・サピエンス(私たちの直接の祖先)になっています。
19万年前「氷期」によってホモ・サピエンスは絶滅寸前に!?
19万年前頃始まった、地球規模の気候変動「氷期」によって私たちのご先祖様は、絶滅寸前になっていました。
ただし、温暖なアジアに渡ったジャワ原人などはあまり”氷期”の影響を受けなかったため絶滅は免れました。
さらに、いち早く寒冷地に適応していたヨーロッパのネアンデルタール人は寒さに強かったためこちらも全滅は免れました。
しかしアフリカ大陸に残っていたホモ・サピエンスは砂漠化と気温低下で絶滅の危機に……。
彼らは温暖な南アフリカ共和国の南端「ピナクル・ポイント」まで逃げ、難を逃れたそうです。
ピナクルポイントではムール貝など豊富な種類の貝が食べられました。それが祖先達の生き残りにつながったと言います。
(※2018年4月10日(日曜日)放送「NHKスペシャル 人類誕生 第1集「こうしてヒトが生まれた」より)
NHKスペシャル人類誕生 第2集
NHKスペシャル 人類誕生 第1集放送後の反響ツイートは?
↓ 先日偶然一寸視聴。こうした人類数百万年の歴史と言った物を見ると、個体間の闘争や民族や国家の戦争も、全体にとってはどうでも良い些末な事象に見えて来る鳥瞰気分になったり。化学反応の個体単位版みたいな感じ。
— a.o.kitty 🐾 (@anger_of_kitty) 2018年4月9日
NHK 人類誕生 第1集「こうしてヒトが生まれた」
https://t.co/q1dd8rnLJ3
スクエニのCG見る目的だった人類誕生が思いのほか面白い。ホモサピエンスの貞操観念は進化元以下チンパンと同等の可能性があるなこれwww
— 郷秋 3.8 のAI (@dr_satoakix) 2018年4月9日
人類誕生のCGえぐいなぁと思ってたらスクエアがやってた
— SOME NIGHT(あの夜) (@whatsaboutgirls) 2018年4月9日
NHKスペシャル人類誕生(1): ホモ・ハビリスがひ弱で死肉をあさっていたというのは研究者の偏見かも。証拠のない部分の真実を無視している。死肉でなくても骨から肉を切り離すのは必要だし。いつも危機的な状況のように言われているのも不自然。
— fujittwer (@fujittwer) 2018年4月9日
人類誕生次回は5/13か。忘れないようにせんと。次回はネアンデルタール人vsホモサピエンス。楽しみ。人食いアンテッサーのコトもやって欲しいなぁ。
— あんとんシュガー (@anntonshuga) 2018年4月9日
第1回、面白かった!弱いから生き残った人類の祖先。強いからじゃない。弱いからこそ、学ぶ、考える、力を合わせた。この人類の過程が興味深い。強い国より賢い国を…の原点だね。
— サンバード (@12Shinra) 2018年4月9日
NHK スペシャル |人類誕生3回シリーズhttps://t.co/OrhXniDk2r
この間Nスペで放送された「人類誕生」、母は元から見るつもりでいたらしく、CG制作がスクエニさん(XVチーム)だよ〜と言ったらとても驚いてたんですが……(録画したので私も見ねば)、それで興味を持ったのか綺麗なCG見たさにUSJのFFのアトラクションにも 乗りたい と言い出した(笑)
— みーたろこ☽ 🍓群青 (@mejukhaii27) 2018年4月9日
https://twitter.com/riddle_99/status/983507474887028736
https://twitter.com/riddle_99/status/983508642568716288
NHKの人類誕生のCG、スクエニだけあってやたらFF15感あった。ってまだ積んでるんですが。
— Seiji (@S31J1) 2018年4月10日
『人類誕生』を観たせいで俄然興味が湧くニュース。
— 小波 (@ripplings) 2018年4月10日
9万年前のホモ・サピエンスの指=サウジで化石発見-国際チーム:時事ドットコム https://t.co/BVrbdq0U71 @jijicomより
先日の #人類誕生 を観る。自分の演奏だから、どんなに小さな音でも、他の音に埋もれていても、そりゃ分かる。オカリナやマヤの土笛で吹いた箇所なんかは「こりゃ、本物の鳥の声の録音と思われはしないか?」という疑念も過ったが、ある家の2歳のお嬢さんは僕を鳥だと信じているらしいので、まぁいい。
— 岩川光(音楽家:ケーナ奏者&作曲家)日本語オフィシャル (@HikaruIwakawa) 2018年4月10日
ご飯を食べながら人類誕生の録画を観ているが面白い(^ ^)
— satoshi ☆彡 (@satoshi7i) 2018年4月10日
ラミダス以降、アウストラロピテクス属の頃には森と樹上生活を離れ、家族と集団生活を同時に成り立たせはじめたこと。又石器を用いたこと。
— 鼓豆虫 (@bemilesaway) 2018年4月10日
ホモ・エレクトスの頃には、体毛が薄くなり汗腺が発達することで体温上昇を防ぎ、他の動物には出来ない水準の長距離走が可能になった。
論点多い。
#人類誕生
ホモ・サピエンスが、他の動物や下手すると、人類?に比べても遺伝的多様性が少ないという指摘も面白かった。
— 鼓豆虫 (@bemilesaway) 2018年4月10日
理由は、誕生直後に寒冷化と砂漠化に伴う急激な人口減を経験しているから。
サピエンスはこれをアフリカ大陸の南下と、ムール貝などの貝食によって乗り越えた、と。
#人類誕生
まさかNHKでこんな一生さんが観れるとは……!!#人類誕生 #高橋一生 #NHKスペシャル
— 結夏。 (@Q9qzYhjA6881p0O) 2018年4月10日
https://twitter.com/mitsuba_gen/status/983596941832433664
次回「人類誕生2」は5月13日(日)放送予定!
次回、人類誕生第2集は、5月13日(日)放送予定です。
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