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【反響要約】NHKスペシャル メガクライシス2 巨大危機 第2集「異常気象」▽地球温暖化による”超異常気象「スーパー豪雨」「スーパー台風」”に立ち向かう!【2017年9月9日(土曜日)放送内容】



NHKスペシャル メガクライシス2 巨大危機 第2集「異常気象」

2017年9月9日に放送の『NHKスペシャル メガクライシス2 巨大危機 第2集』は異常気象が取り上げられました。

日本各地で頻発する異常気象。7月の九州北部豪雨は予想の5倍を超える雨量、東京の世田谷区では8月19日突然の雹(ひょう)と強風が夏祭りの会場を襲いました。
気象情報技術が進歩しているにも関わらずそれでも予測できない異常気象が続きました。台風の進路までも迷走する要因と見られるのは「地球温暖化」です。「AIを使った気象予測」「新しい観測装置」など最新情報を紹介。

メガクライシス巨大危機2番組データ

【放送日時】 2017年9月9日(土曜日)21:00~21:50
【放送局】 NHK総合
【番組副題】 第2集「異常気象・スーパー台風」予測不能の恐怖
【司会】 有働由美子(アナウンサー)
【スタジオゲスト専門家】 名古屋大学 地球水循環研究センター 坪木和久
【語り】 武田真一

「九州北部豪雨」予測不能の恐怖

2017年7月に発生した九州北部豪雨。わすが9時間で平年の2ヶ月分を超える雨が降りました。

福岡県朝倉ではその日の予測は最大16ミリ(1時間雨量)、やや強い程度のものでした。

しかしその予測は大きく外れ1時間雨量は100ミリを超えました。

超豪雨は勢力を保ったまま9時間降り続けついに総雨量は1000ミリに…。

周辺の河は溢れ出し腰の高さまで冠水し、大量の土砂で家屋は流されてしまいました。37人が死亡、4人が行方不明となりました。

気象庁気象研究所の瀬古弘室長は、今のコンピュータシミュレーションでは限界があると話します。

地表の観測装置からは実際の数値が送られ入力されますが、海面の方はデータを取る装置がないため、予測値が入力されています…。

つまり予想の値がわずか5%ずれただけで雨量が大きく変化し予測が難しい状態になるとのこと。

雨を作る材料は”海から蒸発した水蒸気”なので地表よりもむしろ正確でリアルタイムな海水温データが解析に重要になります。

実際、九州北部豪雨の当日は温暖化によって海面水温が平年よりも2度程度上昇しており、そこから大量の水蒸気が発生し巨大な積乱雲が出来ていたと見られます。

ただし、現在の技術では海面数キロに渡る水蒸気量を高精度に観測するのは難しいため、こうした異常豪雨の予測が困難であるとスタジオゲストの坪木先生。

温暖化日本列島を襲い始めた「スーパー台風」

去年(2016年)10月、中心気圧905ヘクトパスカル、最大瞬間風速59.7mの猛烈な台風18号が沖縄を襲いました。

日本の観測史上最強クラスのスーパー台風でした。

気象庁は中心気圧が935ヘクトパスカルで止まりそれ以上は発達しないと予測しました。

ところが、上昇した海水温が台風をさらに急発達させ最終的には905ヘクトパスカルまで下がってしまいました。

気象庁は急遽特別警報を発令、土壇場で発達したスーパー台風の威力で住民たちは逃げる時間も与えられなかったといいます…。

今後は地球温暖化でさらに海水温度も上昇し、猛烈な台風が急成長するとのこと。

琉球大学の伊藤耕介助教によれば、今後海水温が2度上昇するだけで強い勢力をたもったまま本州にも到達しやすくなるだろうと指摘しています。

江戸川区、葛飾区などの「広域避難計画」とは?

江戸川区や葛飾区、墨田区、江東区、足立区など5つの区では「広域避難計画」が想定されていて、「広域避難勧告」は、台風が上陸する24時間前までに930ヘクトパスカルで東京を直撃すると予測された場合に勧告されます。

実際に広域避難勧告が出た場合は、鉄道を使って区の外へ出て避難する100万人規模の大きな計画です。

アメリカでは9月に「ハリケーン ハービー」が襲いアメリカ史上最大の被害を出しています。世界的に地球温暖化が続く現代、さらなる大きな災害が待ち受けているのかもしれません。

スーパー台風直撃!危機を科学で予測せよ

台風が発達するには、「水蒸気」と「風」が必要です。これらは海面が温暖化することによって増えます。つまりこれらを正確に予測するには「海面の水蒸気量」や「風強さ・向き」の観測が欠かせません。

2年前から運用が始まったひまわり8号。解像度は4倍、観測頻度は12倍になっています。

気象研究所の國井勝さんは、これらの詳細なデータを駆使してこれまで観測できなかった海の上の風速や向きを観測しようとしています。

今國井さんが行っている研究によれば、ひまわり8号のデータを使えば、九州北部豪雨の予測も可能だと判りました。

今後は、他の豪雨でも同様の実験を行い将来の予測に応用出来ないか試行錯誤が続いています。

さらにアメリカの衛星「シグナス」は、海面の風を観測、日本の「ドロップゾンデ」は実際の台風の中を測定しようとしています。こうした最新の科学機器を使い徐々にスーパー台風の予測精度を高めようと努力が続いています。

人工知能で気象予測!?ビッグデータ活用の新技術とは?

アメリカのIBM。世界20億箇所以上の気象予測をしています。顧客は航空会社、電力会社。

従来は人間の経験と勘だった気象予測を、IBMではAIを使って過去の超膨大な気象情報データの中から解析しています。

実際に2015年のハリケーンホアキンでは予測が見事に的中しました。

現在、気温や湿度、風、気圧、雨量のデータを今走っている車、スマホ、航空機から取り寄せ、これら膨大なデータをもとに地球全体の気象予測をしようとしています。

機構大変動の時代「命をどう守る?」

温暖化が進む今、これからは予測不能な災害が増えることは確実です。

私たちが直ぐにできることとして、自分がいる場所の洪水危険度、高潮危険度などをまず把握して置くことが大切です。

気象情報には注意して、早めに避難を開始する意識を持つことがもっとも大切だと、坪木先生。

(※2017年9月9日放送より)

メガクライシス2「異常気象」反響ツイート

前回の「NHKスペシャル メガクライシス2」は…

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