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反響要約「NHKBS1 世界のドキュメンタリー ロボットがもたらす仕事の未来」▽人類に迫る働き方の変革【2017年1月5日(木曜日)放送内容】



BS世界のドキュメンタリー「ロボットがもたらす仕事の未来」

2017年1月5日(木曜日)よる11時からBS1にて放送された「世界のドキュメンタリー」は、ロボットがもたらす仕事の未来について。AIなど爆発的な進歩を見せる仕事の自動化。近い将来労働の形は変えざるを得ない世界になる。ベーシック・インカムなど様々な試みが試される時代が到来した。

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BS世界のドキュメンタリー番組データ

【放送日時】 2017年1月5日(木曜日)22:59(50分)
【放送局】 NHK BS1
【副題】 シリーズ すぐそこにある未来 ロボットがもたらす”仕事”の未来(Automation And The Future Of Jobs)
【制作】 UR(スウェーデン 2016年)
【出演】 ピーター・フレーズ記者(ジャコバンマガジン社)ほか

かつて栄えた製造業の現場は…

ニューヨーク州ニューバーグ。ここはかつて製造業の拠点として栄えていた街。

だが今では閑散として空きビルもいっぱい。失業者が街をウロウロしている。

ただしこれはニューバーグに限った話ではなく国内にあったどんな工場も、20世紀後半にはアジアなど労働賃金が安い地域に移転が完了しアメリカ国内では同じような街が次々に生まれたと言う。

次世代ロボットが製造コストを削減

現在ニューバーグからさほど遠くない場所で、「バクスター」という次世代のロボットが稼働していた。

バクスターは、決まった数のカップを並べてビニールに詰め梱包するという一連の作業を24時間全く休むこと無くやってくれる。小規模な工場でも汎用的に作業できる次世代型のロボットだ。

いまでは人間の作業は出荷するだけ。

また、別の企業の物流倉庫では200台のロボットが1000人分の作業をこなす。生産性は5倍も上がっていると言う。

将来雇用の機会はどんどん減ってゆく

マサチューセッツ工科大学のエリック・ブリニョルフソンや、セスボーム(地球規模巨大リスク研究所)は、年々性能は上がり続けているため今後、機械でも出来る仕事をしている人は将来職を失うだろうと話す。

「ロボットの脅威」著者、マーティンフォードは、「今すぐ従業員を解雇しなくても、やがて雇用の機会は減ってゆく。自動化を進める経営者の話は鵜呑みにできない」と語った。

ロボットの脅威 ―人の仕事がなくなる日

ロボットの脅威 ―人の仕事がなくなる日

 

 

実際に、アメリカの職業安定所で仕事を探す人は増え続けている。大学に行っていても高卒と同じ扱いの会社もある。

経営学者のステファンフォルスターは、最近のロボットを扱うには高等教育が必要で従来の労働者が就職しようとしても学んだ事が違い職につくことが出来ない。

また、ロボットを導入すれば中国から工場が戻ってくると言われているが、従業員の仕事まで含め完全に自動化されているため雇用は増えないという。

現在の仕事の47%が自動化可能

オックスフォード大学のカールベネディクトフレイ教授は、現在社会にある仕事の47%が今後20年間で将来自動化できると考えている。

スウェーデン王立工科大学のダニカクライクさんは、アマゾンの自動化への取り組みを追っている。

アマゾンは「アマゾンチャレンジ」という商品のピッキングコンテンストを実施。

現在は、棚から商品をピッキングする作業は人間がやっていてロボットには出来ない。アマゾンはこのコンテストでピッキング作業を自動化出来ないか日夜技術者を探していると言う。

200年前「機織り機」を破壊した労働者たち

労働者はずっと自動化を恐れてきた。

200年前には当時新発明された「機織り機」を破壊する暴動を起こしている。しかし今回は機織り機のレベルを遥かにこえる人々が職を失うため注意が必要だ。

(クリステイリー(カリフォルニア大学ロサンゼルス校))

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自動化が職を奪わない場合も?

新しい技術が開発されると、必ず雇用の削減が危惧されるが、こんな例もある。

昔「力織機(りきしょっき)」が発明され98%の自動化が完了した。しかしその事で生産性が上がり、布の価格が下がって織物業界全体が活況となり織物業界の人口は逆に増えたという。

(ジェームズベッセン(ボストン大学))

自動化によって雇用がなくなり社会が回らなくなるのでは?という問題はいつの時代も出て来るが、例えばマクドナルドのような外食産業が発展し大きく雇用を増やした。

どんな仕事であれ時間が経てば新しい需要が生み出され、そこに新しい仕事がうまれると言う。

急速な進化に対応できない可能性も?

ITデジタルスペシャリストのダルヤ・イサクソンさんは、そうは言っても今回のテクノロジーは飛躍的すぎて新しい雇用を生み出す暇さえないと考える人もいると話す。

  • スタンフォード大学のクリスゲルデスさんは、出来ないとされた自動運転車を実用レベルで開発中
  • ロサンゼルス・タイムスのベンウェルシュさんの会社ではニュース記事の作成を毎秒1本自動化している(地震速報のような基本情報のニュースなら実用化されている)
  • AIによるホワイトカラーの仕事。経理などを自動化
  • MRIの診断
  • 天候の予測

今後20年は無理でも50年後には今出来ないとされている仕事も肩代わりできるようになるだろう、技術は指数関数的に爆発的な進化を始めた……。

2050年にはコンピューターの脳は人間の脳を超え弁護士や医師など現在高度な職に就く人々も例外でなくなる。

人類はこうした社会の変化に対応できなくなるかもしれないとダルヤイクソンさんは危惧する。

将来、機械に奪われない仕事とは?

今おすすめできそうな仕事といえば医療。患者と直接触れ合うような仕事であれば当分の間仕事を失うことはないという。

また、未来学者のゲルトレオンハルトさんは、将来仕事は二分化され「科学・技術系」「教育・芸術系」になると話す。

さらに「指導力(人々を繋ぐ技術)」「創造性(デザイナー)」などが機械が肩代わりできないものとされる。

その他……

  • 例えばアプリを使った配車サービスなどの仕組みを利用する個人事業主やパートタイム(会社に帰属する必要がなくなる)
  • 趣味を仕事にするフリーランス

など、従来企業に属さなければできなかった仕事がテクノロジーによって個人にも出来るようになっている。

一方でワーキングプアの問題も…

ただし以前のように大きくは稼げず福利厚生もないという問題もある。

家族を養うまでの給料には至らずワーキングプアの状態が続く。仕事を持っているのに炊き出しを利用する人も増えている。

将来さらに自動化が進み、人口の半分が失業すればだれが自動化された製品を買うのか?

これでは自動化する意味も無くなってしまう。

技術の進歩を規制する動きも?

自動化が際限なく加速し社会が追いつけなくなる将来を見据えて、自動化を規制する動きも出ている。

ただし国は自動化を止める気はないという。なぜなら自動化をやめてしまえば他の国が自動化を進めてしまいその仕事そのものが消えてしまうからだ。

最終的な解決策は「ベーシック・インカム」?

最終的な解決策は「所得補償制度(ベーシック・インカムなど)」だと、マーディンフォードさん。(ロボットの脅威・著者)

それは仕事をしている人もしていない人も一定のお金が入ってくる制度。

現在も幾つかの国で「ベーシック・インカム」の制度を検討している。

ただし無条件に給付金を貰えば人々には働く気持ちを奪い有害だという人ももちろん居る。

しかし、思っていたよりも早い時期に技術は爆発的な進歩をとげベーシック・インカムなどのような考え方を現実的に見直す必要に迫られるかもしれない。

国自体も労働者の居ない工場の誰から課税すれば良いのか?社会全体の変革が始まっている。

将来少ない労働力で安く高品質なサービスや商品を手に入れることができるようになるのは間違いなさそうだ……。

その恩恵を受けるのは誰なのか?一部の富裕層なのか?私たち一般の人々なのか?

これからこうした問題を考えてゆく必要がありそうだ。

(以上、「BS1世界のドキュメンタリーロボットがもたらす仕事の未来」)

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