yonta64のテレビ番組ブログ

テレビ番組を見ながら興味のある内容を記憶 ガッテン・あさイチ・NHKスペシャルなど 放送直後の反響ツイートも紹介しています(非公式です)

※反響「NHKスペシャル 自動運転革命」▽日産の密着取材やドイツコンチネンタルの展開。産業構造の変化について【2016年9月17日(土)放送反響ツイート】



NHKスペシャル「自動運転革命」

2016年9月17日(土曜日)よる9時から放送(NHKG)された「NHKスペシャル」は、自動運転革命について。

60年前、まだ夢物語だった自動車の自動運転。今、夢は現実になろうとしている。世界中で最初に開発するのはどのメーカーか?Audi、ベンツ、フォルクスワーゲン、トヨタ、日産自動車。今回は、日産自動車の開発現場を密着取材。脅威となりつつあるGoogleの完全自動運転車の最新の取組みが公開された。

NHKスペシャル番組データ

【放送日時】 2016年9月17日(土曜日)よる9時(50分)
【放送局】 NHK総合(NHK G)
【語り(ナレーション)】 山本耕史

独占密着!自動運転開発の裏側

日産先進技術開発センター(神奈川県)にテレビカメラが初めて入った。

「Nissan Intelligent Driving」というマークが入った自動運転車がならぶ。後部にはコンピューターがぎっしりと搭載されていた。

今までは、エンジンの燃費性能を競ってきたメーカーも、これからはコンピューターソフトウエアの開発競争になるという。

車の周囲にはたくさんのカメラや近接センサーが搭載され、刻一刻と変化する周囲の状況をリアルタイムで認識する。

20年後には自動運転車は年間3000万台を超えると予想、世界で大きなシェアを獲得すべく開発競争は激しくなる一方だ。

日産のカルロス・ゴーン社長も「とにかく早く実現させたい。遅れを取ればそれは「停滞」を意味する。」と意欲的だ。

自動運転のレベルについて

自動運転にはレベルが4つあるという。

  • レベル1 … ハンドル、アクセル、ブレーキのいずれかを自動で操作。現在すでに実用化されている
  • レベル2 … ハンドル、アクセル、ブレーキを複数同時に操作。車線変更などが可能になる。
  • レベル3 … 全ての操作を自動で操作。ただしドライバーが必要
  • レベル4 … ドライバーが不要になるレベル

今、世界中の自動車メーカーがレベル2から3の間の開発を競っている

シリコンバレーに世界の英知が集結

日産の自動運転開発責任者、飯島徹也さん。

Google本社のあるシリコンバレーでは、世界中の自動車メーカーから自動運転技術の開発者が集まってくる。

日産もシリコンバレーを拠点として、世界中から人材を確保し開発中…。

飯島さんは、2年前から実際の公道(アメリカ)で自動運転のテストをしているが、まだ状況によっては人の手が必要になってしまう。

日産では、2020年に市街地での自動運転実用化を目指す。しかし乗り越えなければならない課題が山積しているという。

開発競争で一歩リードしているのはドイツ

いま、Audiやメルセデス・ベンツなどドイツ勢が自動運転技術で一歩リード。

レベル4のコンセプトカーも発表している。運転中ハンドルは格納されドライバーが必要なくなる。

youtu.be

「目的地を指示するだけで車が連れて行ってくれる」と、メルセデス・ベンツ開発責任者の ミハエル・ハーフナーさん。

一方自動運転車の巨人「Google」は…

Google開発責任者(当時)のクリスアームソンさんは、何十万という歩行者データをもとに動作を予想する技術を開発。

Googleは、ビッグデータと人工知能を利用して一気にレベル4のソフトウエアを開発中だという。

NHKはGoogleに取材を申し込んだが、応じてはくれなかった。

そこで、Googleから出てきた自動運転車の後を尾行した。

一時停止線できっちり停止、自転車を避け、横断する人を認識して減速する様子をカメラに収める。

止まった拍子に偶然、Googleの自動運転車のドライバーにインタビューができた。

「レベル4の完全な自動運転ですか?」との記者の問いに「はい、レベル4の完全自動運転です。適正な速度で安全に運転可能です。」と回答してもらえた。(※余談…Googleカーに乗る若者は「おーいお茶」を飲んでいた)

開発がどの段階まで進んでいるのかは不明。後の調べでテスト車は50台以上、走行距離は地球70周を超えることが解ったという。

自動運転システムのプロバイダーとは?

自動車運転アナリストのサムアブールサミッドさんは、Googleが目指すのは自動車そのものではなく「自動運転システムのプロバイダー」だと話す。

スマートフォンのOS「アンドロイド」と同じように、Googleが開発した自動運転システム頭脳を各自動車メーカーに販売する戦略だという。

日産が選んだパートナーは?イスラエル企業?

一方で日産は自動運転システムを開発する強力なパートナーを探し始める。

カメラによる画像解析技術で世界トップレベルを誇る「モービルアイ(Mobileye)」を訪れた、飯島さん。

ascii.jp

会長のアムノンシャシュアさんが応対した。アムノンシャシュアさんは「日産とはとても緊密な関係を築き、より高度なシステムを創りあげたい」という。

さっそくモービルアイのソフトウエアを積んだ車で公道テスト走行。

問題を解決するため日本やイスラエルの技術者と連絡を取り合い、ソフトウエアをバージョンアップするという作業を繰り返している。

しかし人の目や脳と同じレベルに到達するにはまだまだ長い道のりがあった…。

日本の自動車産業はこれからどうなるのか?

日本でも徐々に中小の下請けメーカーへ影響が出始めた。

そのうちの一つ、村上開明堂(静岡県)で自動運転システムの影響を受け始めているのは…、自動車のミラーだった。

www.murakami-kaimeido.co.jp

自動運転システムになれば、自動車のミラーは使われなくなり、カメラに置き換わってゆく。

利益の9割をミラーの生産に頼る村上開明堂では、将来別のことも考える必要が出てきたと、奥野雅治常務。

現在、電子ミラー(カメラを搭載したミラー)の開発を急いでいる。

ドイツ「コンチネンタル」の改革

近い将来に起きる自動車産業構造の改革に備え、すでに世界的な準備が始まっていた。

ドイツの部品メーカー「コンチネンタル(クリストフ・ハゲドーンCEO)」はもともとタイヤ製造の会社だった。自動運転車時代に備え、タイヤ以外にカメラやセンサーの開発を進めた所、売上が急上昇した。

すでにマツダ、トヨタなどの車にはこの会社の近接センサーが採用されている。

「狙うのは世界市場、今後は売上を2倍にしたい」とクリストフ・ハゲドーンCEOは意気揚々と話した。

高速道路での自動運転機能搭載車発売

日産は2016年「新型セレナ」で高速道路での自動運転機能搭載車を日本で初めて発売した。最先端技術の画像認識技術は「モービルアイ」社のセンサーとソフトウェアを使用。

世界は自動運転社会を見据え大きく動き出している。

自動運転は夢の技術から現実の技術へと新しい転換点を迎えた…。

(以上、「※反響「NHKスペシャル 自動運転革命」▽【2016年9月17日(土)放送反響ツイート】)

(※動画はNHKオンデマンドにて配信中とのことです)

NHKスペシャル「自動運転革命」反響ツイート

https://twitter.com/y_endo/status/777287726030729216

当ブログのNHKスペシャル関連記事

NHKスペシャル関連グッズ

自動運転 ライフスタイルから電気自動車まで、すべてを変える破壊的イノベーション

自動運転 ライフスタイルから電気自動車まで、すべてを変える破壊的イノベーション

自動運転 ライフスタイルから電気自動車まで、すべてを変える破壊的イノベーション