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※反響「NHKスペシャル MEGA CRISIS(メガクライシス)巨大危機の恐怖 第1集」▽地球温暖化が止まらない…絶望的か?【2016年9月4日(日)放送内容ツイート】



NHKスペシャルメガクライシス

2016年9月4日(日曜日)よる9時、NHK総合で放送された「NHKスペシャル MEGA CRISIS」は、第1集「加速する異常気象との闘い」がテーマ。

「地球温暖化は、どこまで異常気象を深刻化させるのか」…この夏日本は相次ぐ異変に襲われた。台風が次々と北日本を襲い”台風10号”は初めて東北の太平洋側に上陸。10人以上が犠牲となった…。また、西日本では熱中症で救急搬送された人が4万5000人を超えた。気象災害の激化は増加しているように思える…。異常気象に取り組む最前線の闘いの記録。

NHKスペシャルメガクライシス番組データ

【番組名】 NHKスペシャル 巨大危機 MEGA CRISIS 脅威と闘う者たち 第1集「加速する異常気象との闘い」
【放送日時】 2016/09/04(日曜日)よる9時(50分)
【放送局】 NHK総合
【司会】 有働由美子(アナウンサー)
【語り】 武田真一
【スタジオゲスト専門家】 木本昌秀(東京大学 大気海洋研究所 教授)

[予兆1] 北上が続く台風の進路

地上400kmを周回する「国際宇宙ステーション」の大西卓哉さんが日本に迫る台風10号をカメラで捉えていた。

広がる雲の直径はおよそ1,000キロメートル。中央には台風の目がくっきりと浮かび上がっている。台風10号は北日本に初めて上陸し、1ヶ月分以上の雨が降った。

この台風の異変には「地球温暖化」による海水温の上昇が影響していると考えられている。

海水温が高いと、水蒸気が増加する。水蒸気の量が多ければ多いほど台風はより発達する。

この事を証明するように8月中旬、日本の近海では海水温の高い状態が続いていた。

大量の水蒸気を吸い込みつづけることで台風の勢力が維持されたと考えられる。

アメリカ海洋大気局の研究員、ジェームズ・コーシンさんの解説。

台風の勢力が最も強くなる地点「最強地点」を集めた地図が紹介された。

最強地点の年ごとの平均を見てみると、1982年から2012年の30年間で、150km北上していることが解った。

このまま温暖化が進めば近い将来さらに最強地点の北上が続くと予測されている。そうなれば台風の勢力が衰えないままで日本に上陸するリスクが増える。

温暖化による影響は今後どうなるのか?

気象庁の異常気象分析検討会の会長、木本昌秀さんは、急激な世界の平均気温の上昇を心配している。

2010年頃止まったかに見えた気温の上昇は、2016年には急激に上昇して過去最高を記録している。

一旦止まったかに見えた地球温暖化が再び加速して居るのではないかと、木本さん。

このまま温暖化が進めば東京や大阪は今までにないような気温を経験することになる。

  • 東京… 43度
  • 大阪 … 42.5°度
  • 仙台 … 40.1度
  • 名古屋 … 44.5度

になり、海が暖められて経験したことのないような豪雨が襲うかもしれないという。

今年、台風が北に上がってきたことがその予兆かもしれない。確実に地球温暖化は進んでいると、木本昌秀さんが警鐘を鳴らした。

このまま化石燃料を燃やし続けていると、21世紀の終わりごろ(2100年)、地球の温度は4度上昇すると予測される。

さらに、計算外の事態がもしも起きればもっと早まるかもしれない。

[予兆2] 北極圏で進む地球温暖化の予兆

今、北極圏では「永久凍土」が猛烈な勢いで溶け出している。

アラスカ大学の、岩花剛さんは、研究プロジェクトのメンバー。岩花さんが懸念しているのは永久凍土が溶けてメタンガスが大気中に放出されること。

メタンは大気に放出されると温暖化が一気に進む。その温室効果は、二酸化炭素の28倍!

永久凍土は、北半球の大陸の4分の1を占めている。今後どれくらいのメタンが放出されるのかわかっていない。

アラスカの最北端で、まだ溶けていない氷の層を直接調べた。

地下から氷を切り出して観察すると、高濃度のメタンの気泡が氷の内部に閉じ込められているのがくっきりと見える。

岩花さんは、なるべく多くの氷を調べて今後の気象予測を正確に掴みたいという。

北極海では、観測史上初めての巨大低気圧が発生し、発生した部分で次々と氷が減少していっていた。

こうして北極の氷が減少すればさらなる気温上昇の連鎖が始まる。

ケンブリッジ大学教授の、ピーター・ワダムスさんは、氷の減少がさらに温暖化を加速させる危険がある、しかももはや引き返せない所まで来ていると話す。

いったいどこまで温暖化は、進むのかその異常事態は北極圏ですでに始まっている

https://twitter.com/itochan0114/status /772409035802812416

https://twitter.com /tossact/status/772409552083955713

[予兆3] 巨大積乱雲(スーパーセル)

記録的短時間大雨情報(1時間に100ミリを超える雨のこと)が出た地点は今年はすでに全国60箇所。ほかに突風や雷が発生している。

雲は大気中の水蒸気が上昇して冷やされ出来る。中でも短時間で急速に発達するのが「積乱雲」。

積乱雲の通常の大きさは、数キロから十数キロだが、スーパーセルになれば、数十キロから100キロに及ぶ。

気象庁気象研究所の、加藤輝之さんは、スーパーセルの発生メカニズムを研究している。温暖化が進むと、スーパーセルも発生するリスクが高まるという。

スーパーセルが発生すれば…

  • 局地的豪雨 … 1時間に100ミリを超えるような猛烈な雨で、地下街が水没
  • 落雷 … 落雷による山火事や火災、雷サージによる電子機器の破壊などが頻発する

今年は8月23日に、宇都宮で4時間で3,000回。名古屋では、8月1日に2100回の落雷が観測された。

電力中央研究所の新藤孝敏さん。雷が頻繁に落ちるようになれば、避雷針で守り切れない場所が出てくるという。

雷サージの脅威

また「雷サージ」が発生して、周囲の電子機器が破壊されるリスクも有る。

雷サージとは、落雷があるとその場所から強力な電磁波が発生。その電磁波が電線などに伝わり破壊電流となってパソコンの内部を走り回り電子回路を焼き切る現象。

もしも病院のシステムがダウンすれば電子カルテは消滅し、救命機器が停止、命に関わる自体になる。(※ 回路自体が焼き切れているため電源を入れても再起動しない)

関東学院大学の髙橋健彦さんは、高度情報化社会では非常に怖い災害となることは間違いないという。社会全体でこの課題に取り組む必要があると話す。

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いままでの経験は通用しないかもしれない!?

大きな積乱雲を見たり、大量の雨が降ってきた時には、一旦雨宿りをして外に出ないようにする必要がある。今後は今までの経験では通用しない規模の落雷や豪雨となるかもしれない。

理化学研究所チームリーダーの、三好健正さんは、危険な積乱雲を予測する研究をしている。

研究を志したきっかけは、2008年7月28日に神戸で発生した巨大積乱雲によって、1時間に60ミリの激しい雨が降った。その時、集宅地を流れる都賀川がたった10分で氾濫し小学生を含む5人が流され亡くなった…。この事件を知ったとき10分でも速く知らせることができれば防げたと考えたという、三好さん。

特殊な気象レーダーである「フェーズド・アレイ・レーダー」を使用してより細かいデータを取得してピンポイントで予測する試みを始めた。

計算に使っているのは「スーパーコンピュータ 京」。今後計算速度を更に高め10年後の実用化を目指している。

今でもできるゲリラ豪雨の予測

現在でもできるゲリラ豪雨の対策としては、スマホの降雨レーダーを見ること。時々どこにで集中豪雨が起きているかチェックして、スーパーセルが発生していれば頑丈なビルの地上階へ退避(地下は浸水のおそれがあるのでダメ)する。

もう後戻りは出来ない!?

温暖化はいままで以上のペースで数十年以上は続く。今すぐに化石燃料を使うのを停めたとしても、もう産業革命前の温度には戻らないだろう…と、木本昌秀さん。

現在、JRは総コスト100億円を掛けて電車の運行システムを落雷から守る対策をしている。責任者は、江草茂さん(JR東日本 信号システム管理センター所長)。

また千葉大学では、防衛大学校教授、小林文明さんと共に新しい予測システムを作り出している。1分でも速く正確に予想できるシステムを目指す。

正確な予測を元にできる限りの対策をしっかり行って、巨大な危機から命を守るための闘いが続いている。

(以上「NHKスペシャル MEGA CRISIS(メガクライシス)巨大危機の恐怖 第1集」より)

NHKスペシャル反響ツイート

来週のNHKスペシャル夜9時

次週のNHKスペシャル メガクライシスは、未来の地震を予測する。第2集「地震予測に挑む」~次の地震はいつ?どこで?起きるのか??

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